○13番(山本あつし君)  公共性と人々の社会生活等についてという内容で一般質問をしたいと思います。


 先ほどの午前中の教育長の御答弁の中で、議論を整理していかなければいけないところがあるというふうに言われたと思います。教育の分野だけではなくて、この間起こっているいろいろな問題について、特にこの新型コロナ感染症対策との関係で、いろいろな分野、各分野においてやはり問題を整理する、議論をきちんと、議論を立てるというか、そういうことをする必要が多々生じてきているというふうに思っています。いまだに混乱した議論が続いていると思いますので、私は、これは時間をかけながら、もし第2波、第3波ということがあるとすれば、そのことへの備えも含めて一番やらなければいけないのは、ここに公共性というふうに書きました。公として本来やるべきことは何なのか、それから守らなければいけないことは何なのか、できないことは何なのかというあたりについてきちんと整理をしながら進んでいくということが、今の時期、大変大切なことだというふうに思っています。そういう観点から大切と思われることについて、今回は3つ挙げましたが、まだいろいろな論点はあると思いますので、追い追いまたいろいろなところで議論をしていきたいというふうに思います。


 (1)商店街の公共性についてという問題です。


 これについて、あらかじめ申し上げれば、武蔵野においても、いわゆる吉祥寺問題というので、いろいろ議論になったところがあるというふうに思います。これはまだ結局生煮えのままで、何がよかったのか、よくなかったのかということについては決着がついていないというふうに僕は思っています。もし商店街の公共性ということを論じるのであれば、これは、必要なところは本当の意味で支えていく、あるいは商店街というのは潰してはいけないものなのだとなれば、本当にお金を出してでも支えていく。あるいはそうでなければ、それはもういわゆる市場原理に委ねるということにならざるを得ないというふうに思っています。公が全てを救えるわけではありませんが、ではこの問題についてどういうふうに向き合うかということは、やはりきちんと考えてみる必要があるというふうに思っています。


 5月の緊急事態宣言下にあって、私もいろいろ歩いてみました。それは武蔵野だけではなくて、杉並、それから新宿、あるいはもっと遠くもいろいろ行きましたけれども、それぞれのまちをいろいろ見させてもらいました。これは携帯の位置情報で数字が幾ら減ったとかふえたとかいう議論では分からない部分が、やはり行ってみないと分からないというのは多々あります。


 そのことを踏まえて、例えば、先に申し上げれば、杉並です。今回僕は、杉並の商店街というのはいいと思いました。西荻、荻窪、阿佐谷、高円寺、それから中野、この辺りの商店街というのは、それなりに人が出ていました。歩いていました。普通の、いわゆる生活に密着した商店街として、あの緊急事態の宣言下にあっても生きていたというふうに僕は思っています。これはとても大事なことだったと思っています。まちは割合と元気でした、皆さん。若い人たちもいるし、新しい店もありました。逆に言うと、新宿とか、あるいは渋谷がゴーストタウンになっていたというのも特徴的でした。


 吉祥寺というのは、その中間です。間ぐらいの感じです。中途半端だったからどうしていいか分からなかったということもあったというふうに思いますが、率直に言って僕は、市長を先頭にして、市が横断幕を持って歩いたとかいうことについては、はっきり言って、そんなことしなければいいのにというふうに思っていましたよ。それは今から申し上げることの中でまた議論していけばいいと思いますが、公の市として、例えばお店を閉めてくれと言うのであれば、どうしても必要だから閉めてくれと、その代わりにこういう補償をするということを、もうこれはきちんと最初から出すべきだったというふうに思っていますが、そういうわけでもなかったので、非常に中途半端な対応があったと思います。非常に面倒くさいと言うと怒られるな、かなり強いいろいろな圧力があったということも事実ですけれども、流された面もあるのではないかというふうに思っています。

 (1)の1、緊急事態宣言下にあって、場としての商店街の役割を考えさせられました。日常生活の用を足すだけではなく、人がつながり、憩い、文化性を保つ社会生活の場としての商店街の役割、意味というのは、宣言下でも失われてはならないものだというふうに私は考えています。これは見解を伺っておきたいと思います。つまり、例えば、ではこういう実際の人がつながる場所としての商店街というのが、インターネットに置き換えることができるのですかと。買物は、アマゾンである程度はできると思います。だけど場としての商店街というのは、これに代わるものというのはないのではないかなというふうに、改めて今回僕は思いました。ですので、その辺について御見解を伺っておきたいと思います。


 2番、吉祥寺商業地区の人出ということが話題になりました。中央線各駅周辺や山手線各駅周辺のありようをどのように比較し、考察しているかということについて、もし市の御見解があれば伺っておきたいと思います。


 3番、市内三駅周辺商店街は、宣言下でもゴーストタウンにしてはいけない空間ではなかったのかというふうに考えています。市長の見解を伺います。


 4番、人々の分断ではなく、連帯へと向かうために、場としての商店街の公共性をどのように考え取り扱うべきか、見解を伺います。


 5番、この間の市の感染症対策についての様々な支援策は、上記の観点からどのように位置づけられているか、見解を伺います。
 以上が大きな1番です。


 次に、2番として、公園の果たす役割について。


 これもさっきの市への問合せの話ではないですけれども、公園を閉めるべきだ、あるいは、何であんなところでジョギングをしているのだ、何で遊具を使わせているのだみたいな御意見というのは相当あったというふうに思います。

しかし私は、それは、1番、公園は、外出の自粛下にあっても、子どもたちをはじめとした――もちろん高齢者も含めてです――市民の健康維持、そして社会生活の維持のために重要な役割を果たしてきたと考えています。市民からの様々な苦情もあったとは思うが、緊急事態宣言下での基本的な管理方針はどのようなものだったか、また利用状況の把握は、この4年間、公園の役割が果たせていたと考えてよいか、見解を伺います。


 この辺でいうと野川公園とか、それから、三鷹から小金井にずっと続くルートです、ここは非常にいい空間でした。人々が残っていました。人がやはりここで、子どもたち含めた家族連れでやはり遊んでいたし、ちょうどいい季節だったというのもありますけど、途切れることはなかったというふうに思います。でも、残念ながら武蔵野市内には、ああいう大きな空間というのは、中央公園もありますけれども、なかなかないのです。ですので、小さな公園も含めて子どもたちは結構利用していたと思っています。ある意味、その利用を守るという対応を取ってほしかったなというふうに思っていますし、一定それはやられたと思います。公園を閉めるということにはならなかったので、それは大変よかったというふうに思いますが、私もかなり早い段階で、その利用状況についてチェックをしながら、適切な利用をきちんと担保してほしい、あるいは指導してほしいということを申し上げていましたが、その状況について、この間の状況について伺っておきたいと思います。


 2番、武蔵野市は市域に山や川がなく、とりわけ自然空間の少ない環境にある。公園の拡充はこれからも必要と考える。とりわけ緊急時には公園の必要性、あるいは公共空間の必要性というのはますます大きくなるというふうに考えています。御見解を伺います。


 3番、先ほども出ましたが、歴史公文書の課題について。


 1番、例えば、町内会をつくらなかった判断ということについて、これはちょっと話が変わるようですが、今回の感染症対応において、緊急事態宣言の在り方、つまり自粛の問題、補償の問題です。自粛における同調圧力、また宣言下での市における活動など、コミュニティの対応に関わる大きな課題が出たというふうに考えています。それは、例えばコミセンがずっと閉まりっ放しだったということなんかもありますね、課題としてはあるというふうに思っています。本来こういうときにこそ地域におけるコミュニティの役割は、僕は大きいと思うのです。大きいと思うのだけど、閉めてしまっていますよね、完全に閉まっています。やっている人たちも、行きたくないわみたいな感じだったのもあるかもしれない。だけど、この対応について、公共施設は全部閉めるのだという一様の対応でよかったのかどうか。それから、ではコミュニティについてはどういうふうにしたのかということについてあると思いますので、公文書の関連でいうと、歴史的経緯を振り返っておきたいというふうに思います。市において戦後、町内会を復活させないとの判断をしたことについてどのような記録が残っているか。市長や市議会の判断が何らかなされたのか、また明確に市政の、行政の対応が分かる資料はあるか。これを復活させなかった根拠は分かるか、どのように推測されるかということを伺っておきたいと思います。


 2番、新型コロナウイルス感染症対応との関連について、これはさっき出ましたが、繰り返しになりますが、言っておきたいと思います。国においては「行政文書の管理における『歴史的緊急事態』の決定について(令和2年3月10日内閣府特命担当大臣(公文書管理担当))」が出され、今般の新型コロナウイルス感染症に係る事態については、「行政文書の管理における『歴史的緊急事態』について」(令和2年3月10日閣議了解)に基づき、行政文書の管理に関するガイドライン(平成23年4月1日内閣総理大臣決定)に規定する、つまりガイドラインで、歴史的緊急事態というのが項目を挙げて規定されています。それに該当するというふうな判断がされています。ガイドラインにおいては、歴史的緊急事態に対応する会議等における記録の作成の確保が明記されています。この点においては、もちろん自治の理念に基づき、自治体においても同等以上の対応が取られるべきだというふうに考えています。つまり特出しをして、災害時の文書管理についてはとりわけやってくださいよという規定なわけです。これを自治体においても実現されるべきだというふうに思っています。


 それで、対策会議の決定プロセスだけではなく、各部局における市民生活に大きな影響を及ぼす決定についての議事録、配付資料等、事後に決定事項プロセスを検証することができる資料の作成は不可欠だというふうに申し上げておきたいと思います。残念ながら、武蔵野市文書管理規程の中には、別表も含め、災害時あるいは緊急時の対応についての明確な記載がなく、特段の意識が払われておりません。一方で、歴史公文書等の選別に関する要綱においては、第3条(2)エ、災害及び災害対策活動に関するものが歴史公文書の選別基準として明記されています。つまりこれは、歴史公文書の条例ができたのが後なのです、最近なのです。この中にはきちんと災害対応とかいうことが入っているのです。そういうものは歴史公文書の選別の対象にしますよということが明記されています。でも逆に、武蔵野市の公文書のほうの文書管理規則の中にはそういう明記がないということが、これはちぐはぐになっているというふうに思っています。公文書のほうに明確な規定がないので、後から歴史公文書の選別の段階で、こういうものがあるでしょうといっても、それは先に公文書の管理の規則のほうでいろいろ動かしていますので、ちぐはぐなことになりかねないということを心配しています。


 ですので、今回の歴史的な経験を生かして、引き継いでいくためには、規則の改正、あるいは前から申し上げている条例化をして、最新のレベルに持っていくべきであるということが必要だと考えますが、見解を伺いたいと思います。また、 今回の感染症対策に当たり、災害対策本部及び各部局の記録作成保持について、記録保持の全庁的な意識の共有が図られたのか、伺っておきたいと思います。さらには、ここで非常に大事な問題は、ふるさと歴史館における歴史公文書管理体制の充実は不可欠であるというふうに考えていますが、適切な人員配置を求めておきたいと思います。
 以上です。


○市 長(松下玲子君)  山本あつし議員の一般質問に、順にお答えをいたします。

 まず、大きな(1)の1番目についてです。

ふだんの日常生活を支える、言わば当たり前の光景でもあった商店街が新型コロナウイルス感染症の拡大という災禍に遭って、これまでとは全く違う視点での注目も集まりました。人と人とがつながり続けることの重要性はこれまで以上に高まるとの認識の下、商店街を支援していくことの重要性も再認識したところであります。


 次に、2番目についてです。吉祥寺に関しては、来街者の動向として、近隣住民の日常の消費行動を支えているという側面が強いとの認識を持っております。そのような意味では、戸越銀座など、他地区の商店街と同様の部分があると考えております。緊急事態宣言後の人流の動向に関するデータによりますと、ゴールデンウイーク中の5月6日15時現在、渋谷駅周辺では、緊急事態宣言前と比べマイナス76.8%、同日同時間の吉祥寺駅周辺ではマイナス36.5%となっており、実際に山本議員も歩いて、5月に様々な駅を見てこられたという感覚と、数字の上からも近いのかなと思います。不要不急の外出制限が徹底され、人出が抑制された都心部に比べ、日常生活での購買行動が多いと推測される本市との差異は顕著であったと考えられます。


 緊急事態宣言解除後の6月10日15時で比較した場合、渋谷駅周辺では、緊急事態宣言前と比べプラス17.2%、同日同時間の吉祥寺駅周辺ではプラス1.4%となっており、都心部と本市との様相が異なるということをデータの上からも裏づけているのではないかと考えます。また、データにはございませんが、夜の活動も含めた人出の動向で比較をした場合、都心部の繁華街と言われる地区とは、当市は全く様相が異なるものであるという考えを持っております。


 次に、3番目についてです。武蔵野市内の商店会並びに各個店それぞれが武蔵野市民の生活を支え、そしてつながりを持ち、にぎわいを創出し、まちの魅力を醸成しているということを今回改めて認識しているところです。三駅周辺商店街も含め、しっかりと市として支援をしていきたいと考えております。


 4番目です。人がつながり、憩い、文化性を保つ社会生活の場としての商店街の意味をしっかりと考え、それを支える事業者、市民、行政が共に考え、それぞれの役割分担の下、行動するということに取り組んでいきたいと考えます。


 5番目についてです。新型コロナウイルス感染症の拡大防止を最優先に考え、このことに御協力をいただき、かつ市民生活を支えて、まちの魅力を支え続けている事業者の活動を支援するということを目的の一つに、中小企業者等緊急支援金制度を開始いたしました。また、武蔵野市の産業の特色の一つでもあります飲食業者への支援についても、フードスクラムむさしのとして実施をしています。今後も武蔵野市の魅力を意識し、さらに高めつつ、また困難な状況にある事業者を支援することについて、市としてできることを考えて取り組んでいきたいと考えております。


 次に、大きな2問目(2)についてです。

公園についてです。市内の公園、緑地については、都市における大切な都市インフラの一つであることから、政府における緊急事態宣言下においても、感染症拡大防止に十分配慮をしながら、基本的な維持管理は休止しない方針で業務継続をしてきました。一方で、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、公園の施設である多目的広場やドッグランの閉鎖、遊具の使用中止など、密集密接のリスク軽減を段階的に行ってまいりました。特に遊具の使用中止措置については、接触感染防止とのことで決定をいたしましたが、苦渋の決断でございました。


 利用状況につきましては、小・中学校などが休校し、また各施設が休館、在宅勤務の影響もあり、散歩やランニングなど健康維持のため、運動ができる公園に足を運ぶ方が多くいたという認識を持っております。実際の利用人数までは把握できておりませんが、緊急事態宣言前の平日に比べ、全体的に利用状況は増加したと感じています。このためもあってか、一部の公園ではごみの散乱も見受けられ、清掃業務が追いつかないというケースもございました。

公園閉鎖を求める意見というものもございましたが、施設の時限的な利用制限にとどめたことで、公園として公共財の利用は図られたと認識をしております。

 続きまして、今(2)の1番目なので、次が2番目についてです。引き続き、中長期的な財政状況を見据えながら、公園空白地の解消や、既存の狭小公園の拡充、及び仙川や千川上水などの水辺空間など、緑や水を基軸としたまちづくりを進めていきたいと考えております。


 次に、大きな3問目(3)についての1番目です。

結論から申し上げますと、町内会を復活させないと判断した記録資料は、武蔵野市百年史に記載されている内容以上のものは現在のところ見当たりません。そのため町内会が全市的に復活しなかった根拠というものは、はっきりは分かりません。ただし、昭和38年に、学童保育の前身でもある「ともだちの家」が地域の関係者の協力によって誕生するなど、青少年問題協議会やPTAなど、地域活動は活発であったと思われます。行政としては、町内会の廃止後に設置した3か所の出張所が、住民への情報伝達や物資の配給など町内会に代わる役割を果たすようになり、特に大きな不都合が生じなかったのではないかと思われます。


 続きまして、大きな3問目(3)の2番目についてです。本市では武蔵野市文書管理規則第3条に、文書等の取扱いの基本を定めています。

新型コロナウイルス感染症に関連する文書等は、市民生活の推移を歴史的に証拠づけるものであり、歴史的な価値を有するという観点から、経過や意思決定に至る過程が明らかになるよう、適切に文書等の作成を行うよう周知徹底を図りました。また、新型コロナウイルス感染症に関する文書等を含むファイルは通常文書と別に保管保存し、保存年限も最長とするなどの取扱いを行い、歴史公文書として確実に引き継ぐこととしております。


 文書管理規則に災害時や緊急時の対応を盛り込むことや、公文書管理に関する条例の策定については、今後研究が必要と考えます。なお、ふるさと歴史館、現在2名の常勤職員配置のほか、4月1日時点で10名の会計年度任用職員を配置しているところです。会計年度任用職員の中には学芸員資格を持つ者もおり、公文書専門員としての採用も行っています。今後の歴史公文書の管理業務の状況を見ながら、適切な人材配置を行ってまいります。
 以上です。


○13番(山本あつし君)  ありがとうございました。まず、1番の商店街のテーマからです。これはいろいろなところで、いろいろなことがありました。例えば湘南で、海に来てくれるなとか、京都でももう、京都はもともとインバウンドでオーバーツーリズムで、まちの人がすごい嫌がっていたのです。日常生活に差し障るということでかなり問題が起きていたところに今回の件で、だけど激減して、やはり困るみたいな話になっていて、僕は正直言って、どっちもどっちだと思います。インバウンド、インバウンドと言って、これは国策でやったわけです。とにかく何でもいいから来てもらって、お金が回ればいいではないかとやっていたところに、今回やられてしまったわけです。


 だから、本当のまちづくりの在り方とか、それから、このまちの意味とかいうのをよく考えないで、目先のことを追いかけるからそういうことなるのだというふうに僕は思っていて、それは今度のGo Toキャンペーンというのも、これはだから何をどういう目的でやるのかと、また同じことを繰り返すのですかということに現状ではなりかねないです。きちんとこれ、総括できていると僕は思わないから。だから湘南なんかでも、あるときは来てくれ、あるときは来てくれるなと、それはあまり勝手なことを言っても人気が下がるだけだよと、僕なんかは正直思っています。でも吉祥寺がそれと同じことにならないように、やはりそこは丁寧にやってもらいたい。まちは大事なものだから、どうしても必要な方に来てもらっていいのですよ、あるいはそれは必要なのです。だからそこら辺を公としてどういうふうに対応するのかということは、僕はとても大事なことだし、やはり市の基本的な姿勢が今後も問われ続ける問題だというふうに思っています。


 吉祥寺だけではありません。例えば緑町のグリーンパーク商店街なんかでも、いろいろな新しい試みが始まったりしているというふうに聞いています。商店街の意味とか役割ということを改めて振り返って、大切にしていこうということですので、これはまちづくりとも関連してなのですけれども、もう1回伺っておきたいと思うのです。例えば吉祥寺、あるいは三鷹、武蔵境、武蔵境なんかでもこの間議論があったのは、オリンピックだと、来街者誘致だという議論がありましたけど、オリンピックは無理でしょう。なくなると僕は思うのです。どういうまちをどういうふうにつくろうとしていたのかということを本当に考えて、多少調布のあの施設に人が来るからといって、それで武蔵境がどれぐらい、ベースとしてですよ、ベースとしていいまちになるのかというのは大変疑問だったわけですけれども、そういういろいろなことがこれから問われてくる。吉祥寺は、例えば商圏をどういうふうに考えるか、それからどういうまちをつくっていくのかということは、僕は非常に大事な問題だというふうに思っています。ですので今回の経験を踏まえて、もう少し絞り込みの議論をきちんとやっていただいたほうがいいと思うのです。


 歩いてみてください、荻窪とか西荻とか高円寺とか阿佐谷とか、いいまちになっていると思います。決して高層ビルはないです。それから、駅の周辺にはでかい商業施設もないです。だけど、小さい新しいお店は結構いっぱいできてきています。若い人たちも割合と元気です。いい感じですよ、古着ばかり売っているところもあるけど、今回の件で僕はそういうのを見直しました。ですので今回の件で、吉祥寺だけが特別ではないというふうに、逆に思ってしまいました。ですので、よく見て、よく学んで、それぞれの歴史とか位置づけとかあるのでしょうから、そこを絞り込んでいただきたいというふうに思っていますので、今回の件も含めてもう一度議論をしていただくということについて、市長の御見解を伺っておきたいと思います。これが再質問の1個です。


 公園の問題についても大変御苦労があったというふうに思っています。私どものところにも、公園が傷んでいるではみたいな苦情も来ておりましたが、やはりきちんと支えるべきところ、守るべきところは守るということで、極めて大切な役割を果たしていただいているというふうに思っていますので、隠れた存在のようではありますけれども、ぜひこういう。もし複合災害とかいうことを言うのであれば、こういう公共施設というのはまだ足りていないです。場所が全然足りていないということは言えると思いますので、しっかりやっていただきたいというふうに思っております。これももう一度、さっきの御答弁で大体理解しましたけれども、市長の御意見を伺っておきたいと思います。


 3つ目の歴史公文書と、それから町内会等の問題について、先ほど言われたように、「ともだちの家」という、学童保育の問題、保育園の問題、学校増設の問題、それから、それこそその頃ですから、PTAとか、いろいろな地域活動というのは物すごい盛んだったと思います。1970年前後に武蔵野市が最初に長期計画をつくった、その頃相前後してコミュニティ構想というのが出てきた頃というのは、そういう意味では、改めて町内会をつくるつくらないという議論はしなくても、かなりのレベルで市民のいろいろな活動が活発で、しかもまちはつながっていた、人々がつながっていた時期だというふうに思います。


 それはいわゆる、一言で言うと昭和ですよね。昭和の、もうちょっと言うとセーフティネットも、会社であり労働組合であり、地域であり学校でありというのが、割合と手厚かった時期です。僕は、さっきちょっと問題になったけれども、今頃になってまた無縁社会という言葉を僕が使っているのは、1つは、今そういう時代ではないということです。1970年のその頃つくったのとは全然違う時代になっているということに加えて、今回のコロナの件で、もう1回やはりその辺が問題になってきているのではないかということを考えています。会社が会社でなくなるかもしれないです、いい悪いは別ですよ。これをいいという人もいるけど、僕はいいことだけではないだろうなと、会社に行かなくても社員なのだと言っているうちに、皆さん自営業みたいなものですよというふうになってしまうのではないか。つまり会社がこれまでのように人を守ってくれないということがもっと進むのではないかという面も、僕は在宅で結構ですよという反面はあると思っています。人を、仕事、働いた分だけで評価するということは、逆に言うと外資系みたいに自営業の積み重ねでいいということになりますよね。いても仕事をしない人はどうぞいなくなっていただいて結構ですという、あのセーフティネットとしての機能というのは間違いなく弱くなるというふうに僕は思います。地域社会もそうです。いろいろな面で、必ず物事には表の面と裏の面があるというふうに思っています。新しい転機を迎えていると思います。


 これを、いいところはいいとして、マイナスになるところをどういうふうに考えて、公としてやっていくことをどうするのかという議論はきちんとやってもらいたいというふうに思っています。1960年代、70年代の初め頃までに、いわゆる昭和と言われた日本社会の、これも別に一概に100%いいとは言えないですよ。だけど、いろいろな人たちがいろいろなふうにつながってコミュニティが形成されて、セーフティネットがかなり手厚くあった時代と比べてみて、この平成の30年はそれを解体してきたわけです。でも、あまりその辺の記録が残っていないのです。長計の最初の策定のときの議事録なんというのは、ないというふうに聞きました。それから、最初の検討のときの記録も多分ないのだと、検討のプロセスの記録はないのだと思います。残しておいてほしかったなと思うのですけど、最初の長計でどういう議論があったのかというあたりを比較してみたら、すごいおもしろいと思うのです。もう役所からすれば面倒くさいぐらい、人の動きがあったと思うのです、ああでもない、こうでもないといろいろなことをみんな言ってきて大変だったというのは。それぐらいの時期だったと思うのです。


 全然違ってきていて、さらに、いわゆる平成を終えて、令和の時代になって、このコロナがあって、新しい転換を迎えていることは間違いないと思います。オンライン、オンラインと言っているけれども、それが次へどういうふうに向かっていくのかというのは、やはり注意して見ておかなければいけないと僕は思います。子どもたちだって、泥んこになって遊んだり、けんかしたり殴ったり蹴ったりとかいうことがずっと当たり前のようになって育ってきた時代と比べると、今はやってはいけないというわけですから、全然これは話が違うことになってくると思います。


 なので、よく見ていっていただきたい。そういう意味で、もうちょっと過去のことも分かればいいなというふうに思うし、今回のことも、これでどういう議論をするのかというのが次へつながってくると思いますので、ぜひきちんと記録にとどめておいていただきたい。そういう意味では、さっき今回は記録するということが徹底されるというふうに御答弁をいただきましたので、ぜひ徹底していただきたいのと、やはりこれを機に、もう一度公文書の管理体制等については、やはりきちんと見直していただきたいというふうに思っています。ここもさっき研究というふうに最後言われたので、もう一度御答弁をいただきたい。きちんと公文書管理はやっていって、今回の件をあらゆる角度から次へつなげていくということについてお約束をいただきたいと思います。


○市 長(松下玲子君)  大きく3点の質問に、順にお答えをいたしたいと思います。


 まず1点目の商店街に関してです。今回の経験を踏まえて今後どういうまちをつくろうとしていくのか議論をしてほしいという御趣旨の質問かと思います。山本議員からも、御自身で歩かれた中での商店街のこと、また見方など様々御紹介いただきましたが、私自身、今回のコロナ渦において、商店街の役割、そしてまた今まで気づかなかった、気づいていてもあまりそこに焦点を当てなかったことにも気づかされたなと思っています。というのは、市内の商店街の中には他市の方も含まれていて、特に市境のところにある商店街だと、住所は武蔵野市以外、三鷹市、小金井市、3市に所属するお店の方も同じ商店街として、共に活動しているということです。そうした中で様々な支援金、武蔵野市の緊急支援金という意味ではお届けすることはできないという中で、そうした近隣市の方とも同じ商店街を形成して地域の住民の生活を支えているのだなという気づきもありましたし、また、こちらも緊急支援金の関係で、商店会連合会を通じて周知などもしていただいたのですが、なかなか届きにくいのはどうしたことだろうなと思ったときに、個別に私も商店主さんともたくさんお話ししたのですけれども、かつては商店街に入っていたけれども、実はやめてしまったのだよねという方も多数いらっしゃるのです。そういう意味では、商店街の組織率という中でも、もう一度入るのか、商店街に入っていなくてもこういう情報は届けるのか、その商店街の在り方というのは、ここで課題になったことはしっかりと見つめていきたいなというふうな思いを持っています。まだ今回の経験を総括できる段階には来ておりませんので、その都度感じたことや見聞きしたこと、気づかされたことというのはしっかりととどめておいて、今後総括につなげていきたいなというふうに思っています。


 次に、公園の果たす役割についてでございますが、本当に私もこの緊急事態宣言中に何度か、いろいろ市民の方から、公園に人が多過ぎるというお叱りなどもいただいたので、自分でも足を運んで現状を確認したりもしてきました。そうした中で、多くの方が他の方に配慮をしながら公園を、それぞれの思いで、ジョギングをしたり、ちょっとした運動をしたり、バドミントンをしたりボールを投げたり、大人も子どもも利用していたなという感じがしています。やはり体を動かしたりとか、人と距離を持ちながらつながるというのは非常に有用で、公園というのがオープンスペースの中で非常にその役割を果たしている。武蔵野市に公園がたくさんあってよかったという声もたくさんこの間届けられましたので、改めて公園が人の生活に与える潤い、また役割というものを認識し、こちらも今後の総括にもつなげていきたいというふうに思っております。


 そして、最後の御質問なのですが、お話を伺っていて、私自身の思いは、やはりセーフティネット、様々な会社やいろいろなものが果たしてきたセーフティネットというところと無縁社会というのが山本議員の御趣旨の御質問だと思いますので、私自身は、このコロナ渦にあって、基礎自治体の持つセーフティネットとしての役割というのが非常に重要であり、問われているなというのを特に痛感しています。最後のとりでのようなところがあり、このコロナに遭って、今まで見えなかったけれども見えてきた個別具体的な課題というのが幾つもありますので、それこそ働き方で言えば、これも緊急支援金のお問合せを通じてなのですけれども、1店舗だと思っていたところが、その中に個別の個人事業主の形で多くの人が働いているという、決してそこは1つの店舗で、店長さんがいて店員さんがいてというのではないのだという事例が多々ありました。そうした場合に支援金の支給がどうなるかという御相談を通じて、今の社会のありようといいますか、業態といいますか、私たちが日常生活の中で接しているお店で全く気づかなかった新しい形というものもあるのだなというのを感じていますので、こちらもまだ総括には至っておりませんので、今後の市の様々な取組、政策を考える上で、現状の把握ということに努めていきたいと思っております。
 以上です。


○13番(山本あつし君)  ここから先は余計な話ですけど、例えばウーバーイーツというのがありますよね。便利だというふうにはやす人もいますけれども、あそこで働いている人の環境、置かれている条件というのは物すごいシビアですよ。ああいうことを、もし、例えば私の家族がやっていたら、やめろと言います。やはりそれは働き方、まずいよと。そういうことが実はいっぱい起こってきているのだと思うのです。在日外国人の問題も出てきたし、それからあと、電通とかパソナの問題もいろいろ出てきました。いわゆる中抜きとかいろいろ言われましたけれども、要するに、さっきも誰かが言っていたけど、いわゆる新自由主義という問題とつながってきていると思うのだけど、そのパソナとかいうのは自由主義で、勝手にやらせろと、規制緩和しろと言っているわりには、結局やっていることは国の事業に、昔でいう軍需産業みたいなもので、こうですよね。国の事業にぶら下がって、結局自由にはやっていないというか、自分たちが独立して完全に規制緩和の下でやっているのではないのですよ。やらせろ、やらせろといって、結局税金の事業にぶら下がっているという実態もいろいろなところで出てきた。そこにおける人の使い方というのはどういうものかというのも、いろいろ出てきているというふうに思います。


 ですので、人が本当に働くというときに、ばらばらの個人になって、それこそいつ捨てられてもおかしくないという状況は、間違いなくこの半年間で進んだのではないかというふうに、残念ながら思っています。心配をしています。ですので、さっき市長が言われたようにセーフティネットという、自治体の果たす役割というのは、本当にこれからますます大きくなってきているというふうに思っていますので、その辺もまたこれからしっかり議論をしていきたいし、考えていただきたいというふうに思います。
 以上です。