2019年4月ニュースを発行しました。紙面の画像は以下からダウンロードできます。

2019年4月ニュースおもて面

2019年4月ニュース裏面

吉祥寺のこれから

 歩いて楽しいまち

 吉祥寺の商業地域は、概ね4つのエリアに分けられます(下図参照)。共通する特徴として、それぞれのエリアの内側には大きな道路がなく、歩行者が自由に歩ける空間が作られています。高層の商業ビルは少なく、1、2階を基本とした路面店が広がっています。来街者は歩きながら店舗の中を見ることができ、好みの店を探したり、新しい商品を見つけたりすることができます。
 この面的な広がりが、吉祥寺の特徴「歩いて楽しいまち」をかたちづくっているのです。

 厳しい現実も

 全国的には、消費の停滞が続いており、さらに大手通販サイトを通じたネットショッピングの拡大によって、実店舗の営業は厳しくなっています。
 吉祥寺全体の販売額も頭打ちで、個人営業などの小規模店舗の営業も伸びていません。店舗の賃借料や地代の上昇が苦境に拍車をかけている現実もあります。
 吉祥寺の特徴である、個性的な手作り感のある店舗が少なくなっているとの指摘もあり、まちの将来を真剣に考えるべき時期にさしかかっています。
 民間の事業への直接的な支援は難しいですが、イベントのあり方の工夫・支援や道路・ひろばなどまちづくりにおける配慮など、積極的に取り組む必要があります。

 通過交通・流入交通

 商業地域において安心して歩ける環境をつくるためには、自動車の通過や流入を抑えることが必要です。また、吉祥寺の住宅地においても、自動車の流入は深刻な問題であり、事故の多い交差点やスピードによる怖さを訴える声が私の元へも寄せられています。
 外環道路(本線・地下部)の青梅街道インターが、練馬区内で南向きに開通する計画となっていることからも、吉祥寺への流入自動車の増大が心配されます。
 エリア全体での通過・流入交通抑制策を新たに作ることが求められています。   

 まちの更新について

 吉祥寺の商業地域については、老朽化した建物の建て替えが課題となっています。しかし、権利関係が複雑であることや借地における更新料負担などの課題があり、スピードは上がっていません。
 その条件下でもハモニカ横丁には客足が戻って来ており、中道通りも多様な店舗の魅力があって人通りは絶えません。新宿や立川とは違った吉祥寺の魅力があることを、大事にすべきです。
 私は、大規模な開発行為によって吉祥寺の良さが失われることを危惧します。また一部の地権者の中には特定の場所に公的資金を投入すべきとの主張もありますが、商業地域全体を考えた時、税金を使っての更新など到底不可能です。
 耐震や防災など必要な措置を講じながら、時間をかけて、まちの個性を大切にしつつ更新を進めていく以外に方法はありません。そして、それこそ、持続可能性が求められる今の時代に相応しいのではないでしょうか。

 武蔵野公会堂について

 武蔵野公会堂は1964年落成ですので、公共施設更新の目安である60年が近づいています。私は、できるだけシンプルな建て替えで、武蔵野市の公会堂らしさを守ること。そして何かしらの市のメッセージを出すことが必要と考えています。昨年秋に、武蔵野市文化振興基本方針ができ、今年度から施設更新の議論が始まります。
 現在の公会堂の機能を維持するとともに、子ども国際図書館を併設してはどうか、というのが私の提案ですが、これもひとつの考え方にすぎません。多くの皆さまのご意見を寄せていただき、武蔵野市らしい、吉祥寺らしい創造的な公共施設を作っていきましょう。

 病院の問題の進展

 吉祥寺南病院の建て替え問題については、地域の医療拠点としての充実を求める声が多数あり、検討が続いています。現在駐車場になっている吉祥寺南町コミュニティセンター東側の土地に、どれくらいの規模の建設が可能か、医療法人と武蔵野市などの検討が続いており、一定の方向性がまとまりつつあります。
 加えてこの問題について、地域の方々や武蔵野市医師会の署名活動が広がり、地域医療の充実を求める多くの皆さまの声が寄せられています。署名にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
 土地利用の特例的措置を一医療法人に講じるという難しい問題ですが、地域医療という公共的課題を前進させ、市民の皆さまの安心につながるよう、市と医療法人の努力を見守り、応援したいと思います。皆さまのご理解とご協力を引き続きお願いいたします。