(不確定稿)

(5 番 山本あつし君 登壇)(拍手)
○5 番(山本あつし君)  全議案に賛成の討論を行いたいと思います。

待機児解消について

 まず第一に、先ほども問題になりましたが、待機児解消の問題です。私は、待機児が解消されている状態を少なくとも10年程度持続をしていただきたいというふうに思っています。

 つまり、これはさっき言われましたけども、定数に余裕のある状態、安心して保育園に預けることができる状態を10年は持続していただきたいというふうに思います。制度は定着するには時間がかかります。社会が実感として保育の心配がない状態を実際につくっていくということ、それには私は時間がかかると思います。これまでおよそ5年間、邑上市政の最後の任期から始まって、大分定数をふやしてきました。それまでは、保育園というのは入れないことがあるということが、それぞれの人生設計において大変大きな、ある意味リスクだったというふうに思っています。この心配がなくなるということによって、それが社会で当たり前になるということによって、それぞれの人生の設計も変わり、男性も女性もともに自身の生き方の追求、経済的な自立、そして子育てを当たり前に両立、並立させることができるようになるというふうに考えています。

 ですので、そういう地域社会をつくっていくという意味で、今、大きな転換点だというふうに思っています。定数が1人余ったとか、ちょっと足りなかったとか、ゼロがプラスかマイナスかとか、そういう話ではありません。基本的に大きな社会の仕組みとして、まず待機児はないよということを長期にわたって定着をさせていくことが大変大事な問題だというふうに思っています。

 ですので、この問題についての市長を初めとした市の引き続きの努力をお願いするとともに、今回の2019年度予算における子育て支援策全般についても高く評価をしたいというふうに思います。

介護の安心について

 大きな2番目です。介護の安心ということも同じことが言えると思います。介護の安心も、子育ての安心と同様です。次の世代が自身の生き方を自由に定めていくことができるようにするために、介護の社会化は不可欠であり、それがこの間進められてきました。

 そして、20年間の介護保険の制度の定着によって、高齢者の安心はもちろん、元気な高齢者、そして次の世代がどんどん社会に出て活動できるようになってきています。地域包括ケアはもっともっと地域住民の中に理解や浸透を深めていくべきであって、20年たったとはいえ、このことの本当の意味が定着をし、人々の間に理解をされ、そしてこれもそれぞれの人生の設計の中にきちんと織り込まれていくという環境ができるには、もう少し時間がかかるというふうに思っています。そのことの環境整備をより一層推進をしていただきたいというふうに思っています。

 ですので、小規模な特養とか小規模多機能居宅介護の整備を初めとした今回の予算案全体を高く評価したいというふうに思います。

柔らかい働き方を広げる

 大きな3番目、やわらかい働き方を広げるということです。以上の子育てや、あるいは高齢者の介護、これらの充実とあわせて、人生100年時代、元気な高齢者の活躍の機会の創出、そして若い世代や障害者が多様な働き方をできる地域資源の開拓、豊富化に尽力をすべきだというふうに思います。これは重層的なコミュニティの創出にも寄与することにつながります。元気な高齢者の取り組み、コミュニティの取り組みについては、新年度における議論に期待をしたいというふうに思います。
 以上が、いわゆるインフラ、社会インフラということの中では大事な部分を占めているというふうに私は思います。これまでインフラというのは、道路をつくったり、広場をつくったり、建物を建てたりということがもしかしたら中心だったかもしれません。そして今、インフラと言われたときには、ITとか自動運転とかということが取り上げられることが多いです。しかし、本当の社会インフラというのは、子育てにおける安心、そして介護における安心、これを社会の中の安定したシステムとしてつくり上げられているということが最も大事なことだというふうに私は考えています。そのことにおいて、武蔵野市はこれまで他市に先駆けてさまざまな施策を展開してきました。そして今、そのことが最終的に実りつつある時期に差しかかっているというふうに考えています。

 全ての社会関係資本、ソーシャルキャピタル、これを生かして社会インフラの整備をさらに進めていっていただきたいというふうに思っています。

持続可能な環境・ごみ政策

 4番目、持続可能な環境・ごみ政策とは。これは予算委員会の中でもいろいろな議論がありましたけども、持続可能な環境政策の基本は、まず資源の浪費をなくすことから始まります。3.11の後、言われた節電ということが、忘れられたのでしょうか。あるいは、海洋プラスチックやマイクロプラスチックなどの問題の根源は大量生産と大量廃棄にこそあるのではないでしょうか。

 新クリーンセンターの建設に当たって10年間にわたって議論されてきたのはまさにこのことであって、ごみ減量、これは第一の課題です。全国的にも電気は余っています。我々は市内に発電所をつくることが必要だったのではありません。災害時の発電のためにクリーンセンターを更新したわけでもありません。ごみ・環境問題については、新しいクリーンセンターの建設、エコプラザの整備、そしてごみの減量を引き続き進めるとともに、この間、この4月から行われる収集回数の見直し等々の市の総合的なごみ・環境問題についての取り組みを評価し、これまで以上にぶれない取り組みを求めたいというふうに思います。

 本末転倒の残念な議論が予算委員会でもありましたが、そんなこともわかっていなかったのかというふうな基本的な理解に欠ける部分があったというふうに思っていますので、これは大変残念なことだと思います。

エリアマネジメント

 最後に、エリアマネジメントに重心を移したまちづくりを評価したいと思います。武蔵境駅の周辺整備も終わり、全市的にまちづくりの課題がソフトな面を中心としたエリアマネジメントに移行していることは明らかです。そして、市の担当部局がその点における問題意識をきちんと持って取り組まれているということを高く評価をしたいというふうに思います。

 PPPも含めて重層的なコミュニティづくり、副市長はレイヤーという言葉を使われました。全ての社会資源が絡み合った重層的なコミュニティづくりにもここは連関をしてくるところですので、庁内の問題意識を共有しながら進んでいただきたいというふうに思います。それは、公共施設の更新においても視点は全く同じであり、学校建物の更新や文化施設の更新全てに同様のフェーズで検討されることを望みたいと思います。
 以上で全議案に賛成の討論としたいと思います。