都市計画マスタープランや吉祥寺グランドデザインの策定が始まっている中にあって、まちづくりについての一般質問をしました。きちんとかみ合った議論ができたと考えます。松下市長そして担当の皆様、ありがとうございました。

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武蔵野らしいまちづくり等について

 都市計画マスタープラン等の進行状況について、まず伺っておきたいと思います。

都市計画マスタープラン改定に向けて、現在の作業の進行状況を伺います。これは事前調査というのが行われ始めていると思いますが、そのポイントはどういうふうになっているのかということを伺っておきたいと思います。

2番、吉祥寺グランドデザイン改定に向けて、現在の作業の進行状況を伺います。

 大きな2番、まちづくりの方針の中で、変わらない点について。

1番、低層、緑豊かな住宅地の維持が市のまちづくりの基本だと考えるが、見解を伺います。これは最近顕著な例として、都心におけるタワーマンションの林立、容積率等の規制緩和の動き等が挙げられると思います。それに対比して、この武蔵野市の特徴がよりはっきりしてきたというふうに、いい意味で、僕は考えています。ですので、この点について見解を伺っておきたいと思います。交通においては、徒歩、自転車を基本としたまちづくりを進めるべきと考えます。この点での現在の課題を伺っておきたいと思います。

 大きな3番、変えるべき点について。

1、路線商店街の縮小は不可避と考えています。このことについてはきちんと評価をし、可能な方針を持ち、対策を講じるべきと考えますが、見解を伺います。店舗の床面積の供給量のできるだけ正確な見通しが必要ではないかというふうに考えています。御見解を伺います。

2番、農地の減少に対する一歩踏み込んだ対策を立てるべきと考えるが、見解を伺います。

3番、公園のあり方、整備の進め方については変更が必要だと考えています。見解を伺います。

4番、緑の維持について、一歩踏み込んだ新たな方針が必要と考えています。これについても見解を伺いたいと思います。

5番、ハード整備重点のマネジメントから、子ども子育て支援、地域包括ケア、コミュニティ等を重視したマネジメントへの転換が必要と考えています。それは地域の中において、住民、商店街、商店会、事業者、地権者等が顔の見える関係をつくり、互いの立場や利益に配慮した議論を積み重ねるプロセスと考えています。見解を伺いたいと思います。

6番、庁内的にも都市整備分野と商工経済分野を初め、しっかりとした連携が不可欠と考えています。見解を伺いたいと思います。

7番、また、2040年ころの高齢・障害分野での行政需要のピークを見据え、大規模開発の際の事業者との調整を初め、公共施設、都市基盤の再整備との全面的な連携が必要と考えています。庁内各分野との方向性の共有が大切になります。第六期長期計画でもしっかりした議論が必要と考えていますが、見解を伺いたいと思います。

この7番のところは、この一般質問、そもそも大分前に考えた内容なので、ここのところ出された人口推計予測、それから決算等の財政状況ということを織り込む前につくっています。ただし、基本的には、あの人口予測や財政状況と照らし合わせてみても、そう間違っていないかなというふうに思っていますので、そのまま一般質問させていただくことにしました。この2040年ころの高齢・障害分野での行政需要のピークというのは、どうもちょっと後ろにずれるようですね、今の状況からすれば。ですのでここのところは、2040年というのが2050年とか、もうちょっと先へずれるかもしれません。ただ、ニーズが大きくなっていくということを踏まえて、どういうふうに基本的にまちづくりを考えていくのかというのは大変大事だと思います。

この前、総務委員会でも申し上げましたし、それからさっきの深沢議員の一般質問とも関係するのですが、例えば生涯学習の分野を取り上げても、高齢者人口が1.6倍にふえるということをきちんと織り込もうとすると、結構大変な準備をしなければいけないのかなと思っています。例えばプレイスです。武蔵野プレイスが年間で今、200万人近い利用者があります。担当の方に確認をしましたが、ほぼ全世代的と考えていいのではないかというふうに言われていて、特にどの世代が多いということではなく、地下の利用も含めて、割合とすみ分けはできていると。ただ、高齢者人口が1.6倍になるということを考えると、当然ですが、公共施設利用についてもそれなりのボリュームで増加するということを考える必要があると思います。武蔵野プレイスは、僕は今でも既に過密状態だというふうに考えていて、結構厳しい状態にあると思っています。そしてあれは、僕は社会的なニーズだと思っています。需要だと思っています、これの利用というのは。ですので行政需要がふえていくということに応じて、それぞれのあり方についてもやはりきちんと検討していく。

これは、高齢者がふえるから高齢者のために何かをしなければいけないということではなくて、例えばプレイスの全世代型の利用が今実態として定着していることを考えると、高齢者がふえるということ、つまり昼間まちにいる人がふえるということは、逆にその分が子どもたちへのしわ寄せにもなりかねないという現実があることはやはりきちんと頭に入れて、長期的な見通しを考えていかなければいけないと思っています。これは体育施設、体育館やプール、あるいはさまざまな生涯学習施設、それからコミセンなんかでも僕は同様の問題が発生しているというふうに思っています。ですので全庁的な、きちんとした連携をもとにして、公共施設、都市基盤整備、基本的には公共空間を確保する。建物にせよ、それから公園等の屋外にせよ、公共空間の確保ということは、これからの武蔵野市の人口増という予測に基づいたニーズへの対応という意味では非常に大事になってくると思っています。このあたりについてどのように考えるかということは大事な問題だと思いますので、六長の計画策定の中でもしっかりとした議論が必要だと思いますし、何よりきちんとした全庁的な議論が必要だというふうに思っています。

 大きな4番、エリア別に検討すべき点について。

1、吉祥寺。これは今、グランドデザインの策定が進められていて、何回か私も傍聴させていただきました。傍聴していて、大変興味深い内容になっていると思います。エリア別のワークショップというのがありました。それに基づいて意見発表があったのですけど、エリアは4つです。セントラル、ウエスト、それからイースト、パークと4つあります。非常に特徴的にそれぞれの現状があらわれたというふうに思っています。一番おもしろかったというか、一番参加人数が多く、世代的にも多様な世代、それから多種な方たちが参加をして一番多くの議論、意見が出されたのはウエストです。それに継いでセントラル、このあたりはかなり多様な、それぞれの関係者の意見が割合と元気に出ているという感じ。それから内容的にも、基本的に回遊性というか、歩いて楽しいまちづくりということを中心にしながら、これからの、自分たちのやるまちづくりということについて、かなり前向きな意見が出ていたように感じています。それと対比して課題が多いのはイースト、それからパーク、この辺は大変課題が多いなというふうに思いました。ここでその内容についてはあえて触れませんけれども、この辺、現状が非常によくあらわれていて、そういう意味では、ああいうやり方でグランドデザイン、いろいろな人たちの意見を本当に聞きながら進めていくというのは、僕は大変いいなと思いましたが、まとめていただくのは大変かなというふうには思っています。

そのことも踏まえて、これも当初、このグランドデザインの傍聴などをする前につくった内容ですけれども、そのままで構わないと思いますので、申し上げます。

1、吉祥寺。商業の床面積が足らないということが商業上の課題なのか、これについて見解を伺いたいと思います。老朽ビルの建てかえについて、市の方向性、方針を、もう一段明確にすべきと考えています。見解を伺いたいと思います。もし吉祥寺の魅力が損なわれるリスクがあるとすれば、それはどこにあると考えていますか、また、それを防ぐ方法はどうかということについて見解を伺っておきたいと思います。グランドデザイン策定の傍聴をさせていただいた感じでは、セントラルやウエストから出されていた意見を踏まえると、これはしばらくは大丈夫かなというふうな感じを私は持っていますが、それにしても吉祥寺全体のことを考えると課題もあると思っています。御見解を伺いたいと思います。

2番、三鷹についてです。市有地駐輪場の開発について、そろそろ踏み出すべきではないかというふうに考えています。見解を伺いたいと思います。それから、もう大分回を重ねました、タワーズマルシェというのが行われています。これについて私は大変注目すべき点があるというふうに考えています。見解を伺います。緑町の旧来の商店街について、今回も新しい条例の改正案が提案されていますが、簡易宿泊所の問題等で問題になっています。この旧来の商店街について、対症療法にとどまらない方針が市としても必要ではないか、関係者、各方面との議論の場の提供など行動を起こすべきではないかというふうに考えています。見解を伺いたいと思います。

総務委員会でまた質疑をしようと思っていますが、このあたりについてはもう少し、今回の条例改正においても、関係者との議論があってもよかったのではないかというふうに私は思っていますが、今後ますますそのことは大事になってくると思います。要は排除しないまちづくりをどうやって進めるのかということが最大の問題であって、そこについて本腰を入れた取り組みをしなければ、ともすると広がりやすい、いわゆる排除の論理に対して、本当のまちづくりをどうするのかということがきちんと組み立てられないのではないかというふうに思っていますので、この点について見解を伺いたいと思います。

3、武蔵境。ハード面での整備を基本的に終えた現状を踏まえ、新たなビジョン策定を始めるべきではないか、そのためのネットワークを形成すべきではないかと考えています。見解を伺います。武蔵境からは事務所が撤収いたしました。その後のことについて、みんなで一緒にどういうまちをこれからつくっていくのかということについて、まだよく見えない状況に置かれているというふうに思います。一段落したことを踏まえて、次、これからどうしていくのかということについて、方向性を持った議論を始めるべきだと考えています。また、そのための土俵です、新たなネットワークが必要だというふうに思っています。見解を伺いたいと思います。すきっぷ通りの商店街、これを魅力ある空間として残し、生かしていく方法についてどうお考えか、見解を伺いたいと思います。

最後に、天文台通りの東西のところについての整備が今始まろうとしていますが、これについて私は、やわらかな道のあり方を検討すべきではないかというふうに考えています。つまり、歩道と車道をフェンスでかなりかっちり区切ってしまうような道づくりではなくて、自由な行き来が可能で、やわらかい道路づくり、つまり1つの地域の中における広場とか空間として考えた場合に、あそこはもう少し生かせるのではないかというふうに考えています。やわらかな道のあり方を検討すべきではないかと思いますが、見解を伺いたいと思います。

以上です。よろしくお願いします。

 

○市 長(松下玲子君)  山本あつし議員の一般質問に、順を追ってお答えをしてまいります。

まず、大きな1問目の1についてです。

都市計画マスタープランにあっては、平成33年度の改定に向けて、社会経済情勢の変化や都市計画事業の進捗、法制度の改正、都市計画以外の市の施策や事業の進捗等の状況変化を整理し、都市計画マスタープラン改定の前提条件として取りまとめる作業を進めています。事前調査のポイントとしましては、人口推移や産業、土地利用、緑その他のデータを収集するとともに、現在策定中の長期計画や吉祥寺グランドデザイン、産業振興計画などの関連計画を整理し、成熟した都市が抱える課題や、継承していく地域固有の価値の把握に努めています。また、都市計画マスタープランは関係機関や市民の合意形成や参画を促すための計画であることから、わかりやすく、創意工夫に富んだ計画のあり方についても検討を進めています。

次に、1の2です。

2007年3月に策定された吉祥寺グランドデザインを、2019年度内改定に向けて作業を始めているところです。本年5月よりスタートしている4つの会議体は、改定委員会本部会1回、改定委員会幹事会2回、エリアワークショップ2回、庁内調整会1回について開催済みであります。先ほどはエリア別のワークショップの進め方についても御評価をいただきました。おのおのの委員やメンバーにより吉祥寺に対する思いや意見などが出され、活発な会議となっております。

次に、大きな2問目の1です。

本市においては、駅前の商業地域から低層住宅地まで段階的な用途地域の配置を行い、適正な土地利用を図ることで、市街地の大部分を占める住宅地の環境を保全し、長い時間をかけて良好な住環境の創出と維持に努めてまいりました。低層住宅地における個々の緑と屋敷林や社寺林、上水などの歴史的な緑が複合することで、緑豊かな住宅都市としてのイメージが定着し、こちらのことが市民の誇りとなっているとも言えます。あわせて、このことが本市の魅力となり、都市の活力の維持につながっている要因の一つであることから、原則として低層、緑豊かな住宅地の維持をまちづくりの基本と捉え、今後もこれを継続していくものと考えております。

次に、大きな2問目の2番目です。市が管理を行っている道路は、駅周辺部や幹線道路を除けば、歩道が設置されている道路は少なく、また段差や電柱があるなど、必ずしも誰もが快適に通行できる環境とはなっておりません。生活道路においては狭隘道路が多く、良好な住環境を形成していく上で大きな課題となっております。自転車については、市の地形は起伏が少なく平たんで、自転車走行に適していることもあり、また近隣区市からの乗り入れもあるため、駅周辺への自転車乗り入れ台数が非常に多くなっております。また、交通事故における自転車関与率は、年々減少はしておりますが、最新の調査でも45.8%と高いということが課題であると認識をしております。

続きまして、大きな3番目の1についてです。

近所の商店街で毎日の食事の材料や生活用品等を購入するライフスタイルは、共働き世帯や単身世帯がふえ、インターネットによる購入が一般的にもなっている現在、大きく変化しており、路線商店街の縮小傾向をとどめることはかなり難しいと認識をしております。しかし、人口推計では長期的に高齢者がふえ、働き方改革によりライフスタイルが大きく変わっていくことも予想される中、今後必要な店舗やサービスがどういったもので、どのくらいの店舗の床面積が必要かということについて、これは正確に見通しを立てることは大変困難であると考えております。商店街自身も社会に対応し、変わっていくことが必要であり、存続することが難しいということ、こうした事実も認識をし、改定中の産業振興計画において各委員の考えをお聞きするとともに、市商店会連合会の路線商業活性化委員会の中で、近未来の商店街のあり方等について研究するよう提案をしていきたいと考えます。

次に、大きな3番目の2です。

市内の農地面積は、本年1月1日現在で28.78ヘクタールと、昨年に比べ1.09ヘクタール、3.6%減少しています。これは5年前と比べて3.37ヘクタール、10.5%の減少です。農地が減少する最大の理由は、相続が発生し、相続税納税のための農地の売却であります。売却の場合、生産緑地地区の農地であれば市に対し買い取り請求が出されるため、市は個別の案件ごとに、公共事業の用地として入手する必要があるかを関係各課に照合の上、購入の是非を判断しています。2022年11月に生産緑地地区農地の多くが30年間の期限を迎え、市に対し無条件で買い取り請求を出せることになるため、将来にわたり市内のどの地域にどの程度の面積で農地を残すべきなのかどうかを、農業者や農業団体等の意見も伺いながら検討していきたいと考えます。

続きまして、大きな3番目の3です。

公園の機能は、都市環境改善、生態系の保全、防災空間などの存在効用と、心身の健康維持、子どもの健全な育成、コミュニティ活動の場などの利用効用があり、多様な側面を持つ貴重な空間であると認識をしています。本市においても公園面積の確保・拡充が難しくなってきていること、また多面的な活用が注目されていることから、緑地の捉え方や整備の進め方についても柔軟に対応していく必要があると考えています。中長期的な財政状況を見据えながら、公園空白地の解消に加え、既存の狭小公園の拡充により一定規模を確保しながら、さまざまなニーズ対応していく視点も必要であると考えております。

続きまして、大きな3番目の4です。

昭和47年、1972年に33.3%あった緑被率は、相続や開発による宅地化の影響を受け、民有地の緑が減少したことにより、2016年の調査では24.3%となっております。今後の緑を維持する視点としましては、現在全体の約6割を占めている民有地の緑の保全、創出が、これまで以上に必要であると認識をしております。例えば大木の維持管理制度の充実や、地域で支援する仕組みづくり等について検討していく必要があると考えます。また、落ち葉への苦情が民有地の緑の減少につながることも懸念されるため、情報の提供や緑を親しむ機会の創出など、近隣住民に対して緑を大切にする啓発活動等も検討していきたいと考えます。

次に、大きな3問目の5です。

経済成長と人口増加を前提とした時代までは、社会資本に投資を行って、その厚みを増すことが都市の成長に直結しました。しかしながら、少子高齢社会の到来と産業構造の転換を迎えた今後に当たっては、社会資本という物的投資から、自然資本、人的資本、社会関係資本という非物的資本へと優先順位が移行されつつあります。そのため今後は、健康福祉、子ども、教育などの他分野にまたがる政策間で連携をし、地域のニーズに対応しながら、住民、商店街、事業者その他の関係者の合意形成を行うなど、新たな視点を持ってまちづくりに取り組んでいく必要があるものと考えます。

次に、大きな3問目の6と7の質問は関連していますので、一括してお答えをいたします。

高齢・障害分野での行政需要のピークを見据えた公共施設等の再整備について御指摘をいただきましたが、健康福祉分野にかかわらず、三層構造による配置のあり方、官民の役割分担の視点も踏まえ、真に必要なサービスを持続的に提供できるよう整備を行っていくことが公共施設等総合管理計画における基本的な考え方であります。都市が直面する課題は、都市基盤、商工経済、健康福祉、文化、コミュニティ等、さまざまな側面を持っており、都市政策はそれらを総合的、包括的に視野に入れる必要があります。そのため庁内の各分野が連携をし、横断的な政策と個別政策の両面を、それぞれの規模や性格を踏まえた形で展開していくことが今後の都市政策では不可欠であると考えます。市政における大きな方向性を全庁において共有しつつ、各分野における個別計画を検討する際には、関係する部署の職員を会議等に相互に出席させ、連携を図るとともに、分野を超えた事業の連携については第六期長期計画の中でもしっかりと議論をしていきたいと考えます。

次に、エリア別です。大きな4問目の1の1についてです。

商業の床面積について、吉祥寺全体の需要と供給の実態及び適正規模というものを把握はしてございませんが、少なくとも商業ビルの上層階については空きテナントが発生している状況を商店会の複数の方々から伺っております。吉祥寺は、地下1階から地上2階部分の商業の床についてはおおむねテナントが入っており、個店をメーンとした回遊拠点にもなっております。歩いて楽しいまち、買い回りのできるまち吉祥寺を具現化する一方で、上層階では入居するテナントの業種が狭まってしまうということを伺っております。市内で不動産業を営む方から伺った話では、商業の床面積が絶対的に足りないということではなく、むしろ借り手の希望する階や床面積、賃料等に合致する物件になかなかめぐり会わないのではないかとの御指摘でございました。

市としては、商業上の課題というよりは、ニーズとのマッチングのずれと捉えており、ビルオーナー等が不動産賃貸の動向を見定め、借り手のニーズも織り込んだ事業展開を図る必要があると思われます。また、おのおのの経営とともに、まちのにぎわいの創出や発展に寄与するということも求めていきたいと考えます。

次に、大きな4問目の1の2です。

吉祥寺駅周辺の商業施設は昭和40年から50年に建築されたものが多く、建物の耐震不足や老朽化の進行は、地震や火災に対する安全性の不安や商業地としての魅力の低下などにつながり、当該地域の建物の更新は吉祥寺駅周辺のまちづくりの大きな課題となっております。建てかえが進まない要因としては、接道条件や敷地形状等による建築制限、建築費等の経済的要素、建てかえに伴うテナント対応、オーナーの意識などが想定されます。これらの要因にあっては、まちの将来像と制度の不整合など、行政として関与すべきものがある一方で、経済的な理由やテナント対応など商業者自身が解決すべきものも多いと考えます。このことを受け、武蔵野市開発公社において、セントラル地域を中心とする老朽化した建物の更新に向け、地元商業者とともに、建てかえ方策やまち並み誘導地区計画の適用などについて研究を始めているところです。また、現在改定作業中である吉祥寺グランドデザインや第六期長期計画、改定を控えた都市計画マスタープランや、「進化するまち『NEXT-吉祥寺』」プロジェクトの中でも議論を重ねていきたいと考えます。

次に、大きな4問目の1の3です。

現在の吉祥寺のハード面の大きな課題としては、北口駅前広場から吉祥寺大通り、そして南口井の頭通りを含む、駅周辺の交通環境の改善が挙げられます。もう一つ、課題としては、御指摘もいただいております老朽化した建物の更新です。比較的早期に商業化された吉祥寺では、築後40年から50年経過する建物が多く存在することから、こうした建物のリニューアルに向けた準備が必要です。長きにわたり吉祥寺で営業している店舗のほか、個人で事業展開している個店等が、経済状況や後継者等の問題でオーナー業へと転換、または閉店し、資本力のあるナショナルチェーン店等へと変化していくことで、吉祥寺固有のまちの個性が薄まり、他の商業地と同じようなまち並みになること、これも危惧されるかと思います。これらを防ぐ特効薬というのは、現時点では残念ながら見当たりませんが、これまでまちの発展を担った先人の考えや行動等を踏まえ、将来にわたりどのようなまちであるべきかを、市も含め、吉祥寺にかかわる多くの皆様と共通の認識を有することにより、魅力の持続を図ることが重要であると考えます。

続きまして、大きな4の2、三鷹のエリアの1についてです。

三鷹駅北口におきましては、平置きの駐輪場として暫定的に利用している中町第1、第2自転車駐車場、これは約3,400平米になります。この市有地を含め、自動車の民間駐車場など低未利用地が散在しており、その利活用が課題となっています。このことを受けて、2017年5月に策定した三鷹駅北口街づくりビジョンでは、特に中町第1、第2自転車駐車場については、その機能を確保しつつ、産業振興のための知識集約型産業の誘致、にぎわいの創出のための広場、公園や、産業・文化振興のための公共施設、駅前広場拡張の代替地として活用することなど、将来の姿を見据えて検討していくとしております。市では、自転車等総合計画や、策定中の文化振興基本方針、産業振興計画、補助幹線道路整備完了後の駅周辺の新たな交通体系などを踏まえ、市有地を三鷹駅北口の魅力向上を図る資産の一つとして捉え、そのあり方を総合的に検討していきたいと考えます。

次に、大きな4の2の2についてです。

タワーズマルシェについては、武蔵野エリアで頑張っている店舗を応援していることに加え、出店者間の協力のもとで設営や撤去を行うなど、参加者の相互コミュニケーションを心がけ、仲よく、楽しく、活気ある運営をモットーとして活動されています。このような緩やかなコンセプトが個々人の主体的な参加につながり、継続的なマルシェの開催が実現していると認識をしております。主催者発表によりますと、毎回1,500人程度が来場し、商店会等が従来から実施してきた地域イベントとあわせ、地域のにぎわいの創出につながっていると認識をしております。9月15日には第11回のタワーズマルシェが開催されると伺っております。

次に、大きな4の2の3についてです。緑町には、緑町商栄会、グリーンパーク商店会、緑町一番街、延命寺通り商店会の4つの商店会が組織されています。かつては、隣接する緑町の公団住宅、現在の緑町のパークタウンや、都営緑町アパートの住民らが毎日買い物に訪れる、活気あふれた商店街であったとのことですが、ライフスタイルの変化に加え、大手スーパーマーケットの進出や、両住宅の建てかえなどの影響等もあり、閉店する店舗がふえ、現状ではいずれの商店街もかつてのにぎわいは見られなくなっています。各商店会周辺には多くの住民が住んでいるため、例えばスーパーマーケットの商品との差別化かが図れる魅力ある商品を扱えれば、こだわりを持つ消費者が顧客となり、定期的に店を訪れることも予想できますことから、各店舗がそのような商品を開拓することも重要ではないかなと考えます。

このような状況の中、グリーンパーク商店会においては、市の支援する創業支援施設MIDOLINOを核とした商店街活性化への挑戦が始まっているところです。難しいチャレンジではありますが、他の創業支援施設や市の商店会連合会、不動産業者、金融機関等とも連携して、市内の他商店街にも展開できるような仕組みの構築を目指したいと思います。現在、産業振興計画を策定中であり、これらの商店会のあり方について議論を進め、一定の方向性を定め、市、商店会連合会、各地区商連、商工会議所、各商店会、事業者等による話し合いの場をつくっていく必要性を感じております。

次に、4の3の1です。

武蔵境については、2010年に「うるおい・ふれあい・にぎわい これからのまち武蔵境」を定め、南北一体のまちづくりや、地元商店街や各市民団体によるにぎわいをコンセプトに、魅力あるまちづくりに取り組んできています。2011年に武蔵野プレイスがオープン、2013年に駅舎の完成、2016年に北口駅前広場も完成しました。区画道路も一部を除いて骨格は完成しており、本年度に実施する南口のバリアフリー整備をもって、都市基盤については一定の完了を見るところであります。今後はソフトの施策を中心とした快適で魅力的な環境の創出や、地域のブランド力の形成、安全・安心な地域づくり、良好なコミュニティ形成、地域の伝統・文化の継承などが考えられますが、そのために駅圏域の特化した計画を必要があるかどうかについては、産業振興計画での検討状況も踏まえ、今後検討したいと思います。

次に、4の3の2についてです。

すきっぷ通り商店街は、かねてより駅前商店街として繁栄していますが、近年は古くからの店舗が減少し、駅前特有のナショナルチェーンの店舗が多くなっており、昔ながらの魅力が減ってきているのではないかなという感じもしています。このような状況の中、すきっぷ通り商店街は地域イベントを大切にしており、武蔵境商店会連合会や武蔵境活性化協議会等と連携し、季節ごとに顧客への感謝を込めた催しを主催しています。来年はラグビーワールドカップ日本大会、再来年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が東京スタジアムで開催されるため、会場へのアクセスポイントとしてすきっぷ通りにも多くの来街者が足を向けるような企画を、庁内関係各課や地元とともに検討していきたいと思います。現在改定中の産業振興計画では、3駅圏ごとの特性に応じた産業振興をテーマの1つに掲げており、すきっぷ通り商店街を含めた武蔵境地区のこれからについて議論を深め、一定の提案をまとめていきたいと思います。

最後、4の3の3についてです。

道路の整備形態については、地元の要望を踏まえつつ、法令等に基づき、道路管理者である東京都及び交通管理者である警視庁との協議で決めていくこととなります。市はこれまで、沿道の整備後のまちづくりについて、意見交換会や商店街ヒアリングなどで市から地元に投げかけを行い、地元からの意見や要望はない状況ではありますが、今後は沿道のまちづくりについて、意見交換会など地元の人が意見を言える場などを設定し、地元意見等を踏まえ、商店街としてのまち並みを基本に協議を進めていきたいと考えます。

以上です。

○5 番(山本あつし君)  ありがとうございました。おおむね了解をいたしました。幾つか補足も含めて申し上げたいと思います。

具体的なところで、3の4の緑の維持ということについてです。

一段踏み込んだということを申し上げました。大木ということも触れていただいて、少し前進しているという印象を受けました。ありがとうございます。大木2020で、民間の庭に札をつけて、あれは公園にもつけているのですけど、いわゆる住宅街のお庭にある大きな木にたくさん札をつけてこれまでやってきたのですけど、いろいろなお話を伺うと、やはり僕の印象としては、市のほうからのフォローというかがもう少しあってもいいのではないかというのが全般的な印象です。つまり最低限の補助金を差し上げているということと、お手紙をお送りしているのかな、年に1回。ということはあるのですけれども、それ以上についてはやはりちょっと、その大木を持っているお宅からすれば放っておかれているなという印象で、答弁にもありましたけど落ち葉の問題とか、いろいろやはり大変は大変なのです、維持することが。一生懸命頑張って維持しているのだけれども、市のほうとしては札をつけたきりとは言わないけれども、どうもやはり放っておかれているのではないかという印象があります。

ただ、この間幾つか対処をしていただいて、具体的につなぐと、すぐ対処をしていただいて、樹木医さんに行っていただいたりとか、それから適切な管理の方法を具体的に提案していただいて実行していただいたりとかいうことはありますので、そういう面倒見というか、市も間断なく応援をしているということを具体的に、やはり時に応じて示していくということは大変大事かなというふうに思っています。ですので、もう一つ市のほうのそういう姿勢が見えるようにしていただきたい。そうでないと、境南町でここのところ大きな木が切られているのですけれども、大変大きな木が、だんだん古くなってきて、ばっさり切られてしまうなんていうこともやはり実際には起こっていますので、そこのところは大事にして、もう一段その動きをつくっていただきたいということをお願いしておきたいと思います。もし御答弁があれば、いただきたいと思います。

それから、3の5のところなどのことで、

社会関係資本という言葉を使われて、地域の中のあらゆる資源をどうやって連携し、生かしていくのかということが大事だというふうに御答弁がありました。これは私もすごい大事な問題だと思っています。介護保険にせよ障害分野にせよ子ども子育てにせよ、いろいろな事業が広がってきている中において、それら総体を地域の中における有効な資源として捉えて、やはりどう生かしていくかというのは大変大事な問題だと、それがまちづくりにもつながってくる問題だというふうに思いますので、ぜひその視点を全庁的に共有していただいて、進めていただきたいということをお願いしておきたいと思います。これは要望にさせていただきます。要望ではなくて、市長のほうでもし、その社会関係資本という考え方、それから今後のそれに対する向き合い方について何か御答弁があれば、いただいておきたいと思います。

吉祥寺については、先ほどのビルの床面積等の問題について具体的な御答弁をいただいて、ありがとうございました。今後の問題としては、再整備を進めていくに当たっての公の関与はどのようにするのか、そして民間の努力はどのようにいただくのかということのバランスというのが大変大事になってきているというふうに思っています。先ほど申し上げたグランドデザインのワークショップの中で出された意見でも、要はその辺なのです、結局。例えばですよ、公会堂をイーストに持ってきてくれたらイーストが発展するのではないかみたいなことを言う方もいらっしゃったりとか、かと思うと、パークロードと井の頭通りの再整備を全面的にやって、それをやっている間は公会堂は仮店舗にしたらどうかというような御意見が出たりとか、いや、それは10年も20年もかかるのに、公会堂を仮店舗にしていいのですかと僕なんかは思ってしまうわけですけれども、そのように公の関与について、そして民間御自身で努力をしていただく部分について、ここのきちんとしたバランス、それに対する考え方というのが、これはまだ整理できていない部分がやはりあるということを感じています。これは大変大事な部分だというふうに思っています。

ですので、このあたりについては市のほうとしてもきちんと方針を出され、そして民間の皆さんとも、関係者の皆さんと共有した上で、それで何ができるのかということをやらないと、話があちこち行って現実的にならないという問題があるというふうに思って、そこはちょっと心配をしています。ですので、この公の関与、それから公の知恵、民間の知恵、民間の御努力ということについてどのようなバランスをとっていくのかということについて、もう一段の認識共有ということを進めていただきたいと思います。ここについて御見解を伺っておきたいと思います。

三鷹については、検討するということで、次の方向性に、三鷹のビジョンに基づいて進んでいかれるということですので、進展を期待したいというふうに思います。

緑町周辺の部分について、関係各方面との議論の場ということ、話し合いの場をつくっていきたいということの御答弁をいただきましたので、そこを見守りたいと思います。市内、三層構造で3つというふうに言われますが、僕は、この市役所の周辺、つまり中央部の北半分については一定の、1つの生活圏域だというふうに思っています。その中でスーパーが2つあって、グリーンパーク商店会等の周辺のまちのありようというのは、1つのまちの中心であるし、あってきたし、それからこれからもそういうふうにあってほしいと思っています。ですので、ここは僕は大事な問題だと思うのです。多少行政の関与も必要だというふうに思っていますので、起業支援の施設も含めて大事にしていただいて、進めていただきたいと思います。御答弁をいただきたいと思います。

武蔵境については、まだまだいろいろなやり方があるというふうに思っています。例えば東小金井の駅の建物ができて、今おもしろいのは、あの東小金井の駅から高架下を東に歩くと結構おもしろいのです、ちょこちょこと。おもしろいコーヒーショップがあったりとか、フリーペーパーの並んでいるところがあったりとか、東小金井の駅のスーパーと、それからもう1軒ある、ちょっと離れているのだけど北西側のスーパーというのは非常に魚がおいしい、たくさんの品ぞろえがあるということで評判なのです。東小金井のあの辺のエリアというのは最近、あっちの住んでいる人に聞いても、結構おもしろいまちになってきているよと。ちょっとですけどね、まち全体ではまだないのですけれどもというのがあって、いろいろやりようはあるのだなということを感じています。

そこから境にずっと来ると、高架下のお店が結構にぎわっていたりもします。ですので、僕は、武蔵境も考え方次第で、また新しいまちになっていく条件というのは十分にあるというふうに思っています。その辺も視野に入れて、これはやはりエリアマネジメントだと思います。ぜひ取り組みを具体的に始めていただきたい。検討していただくということですけれども、周りを見ながら、さあ、どういうふうにしたら新しいまちができるかねということを議論していただきたいと思います。一段進めていただきたいと思いますが、再度の御答弁をいただきたいと思います。

以上です。

○市 長(松下玲子君)  山本あつし議員の再質問に、順を追ってお答えしたいと思います。

まずは緑に関してです。保存樹木をお持ちの方々が放っておかれている印象があるのではないか、もっと市として応援をとの御質問だと思います。緑の維持、大木の保存については、この間、少しずつですが前進はしていると考えております。先ほど御紹介いただきましたが、大木2020のプレートや、また市からのフォローとしても保存管理費の額や支援の方法等、今後より前向きな姿勢で対応をしていきたいという思いを持っております。緑の基本計画も策定しますので、そこでも議論をしたいと考えております。

次に2問目、こちらは当初要望だった部分ですが、やはりしっかりと全庁的に共有をしていきたいと考えますし、関係者に信頼や規範、ネットワークが育まれることが大切で、正確な情報のもとでコミュニケーションを行い、関係者が信頼関係を築きながら行動を、変更するべきところは変更していく、変えるべきところは変えていく、そのような取り組みをしっかり支援していくということが必要であると認識を持っております。

次に、3番目は吉祥寺についてです。公の関与と民間の努力のバランス、エリア別のワークショップを傍聴された御感想も含まれていたと思います。今の時点で、このエリア別のワークショップ、発表が終わりました。エリアごとに御議論いただいた皆様から自由に、さまざまな御意見をいただいたという認識を持っております。その上で市としても、これは山本議員も御指摘ですが、方針を出し、それを共有するべき、でないと進まないのではないかという御指摘だと思います。今まさにグランドデザインの改定作業を行う中で、まずはエリアごとの皆様のお声、そして幹事会の皆様のその後の御議論などを踏まえた吉祥寺グランドデザインというものがしっかりとできた上で、また市としても、そうした皆様のお知恵やお力を受けて、市としての方針をしっかりと出していきたいという考えを持っています。そしてその後も、その出したものを共有し、進めていくという努力を市として行わなければならないという考えを持っております。

次に、緑町についてでございます。起業支援はやってはいるけれども、それも含めて、もっと中央エリアの北半分の中心的な地域を大切にしていただきたい、そうした御趣旨での御質問であると思います。実際に商店街として活動いただく中で、また、例えば他の地域では、商店街のない、買い物に大変不便を来している地域というのも市内にはございます。例えば他の自治体で行っているような、商店街からそうした買い物不便地域に車を走らせるような、ワゴン車で買い物ができるような仕組みなど、新たな取り組みなど行うことができないか、そうした意欲のある商店の方がいらっしゃるのか、市としてさまざま意見などを共有してサポートをすることは、私は重要であるという認識を持っております。今後、今MIDOLINOを核とした商店街活性化の挑戦が始まっていますので、そうした中でもさらに魅力あふれる商店街となるよう、市としてもサポートをしていきたいと考えております。

最後に、境についてでございます。都市基盤については一定の完了を、南口のバリアフリー整備が終われば見るところでございますが、それをよしとせずに、エリア別のエリアマネジメントを具体的に行っていくべきという御趣旨かと思います。東小金井は私も、そこからおりてガード下、いろいろなお店、コーヒーを飲んだり食事もしながら、境に向かって自転車や徒歩で移動して、新たな高架下の取り組みが行われることで少しまちの雰囲気が変わってきたなという思いを私自身も持っております。境では、そうした中で、それぞれの店舗で新しい努力や取り組みも始まっていますので、そうした変化をしっかりと見守りながら、境のまちが南北一体、そしてにぎわいのあるまちとなるよう、市としてもしっかりと研究し、サポートしていきたいと考えます。

先ほど大木のプレートを2020と言いました。済みません、大木・シンボルツリー2000計画でございます。訂正いたします。

以上です。