○議 長(深沢達也君)  次に、日程第4 一般質問を行います。

生物多様性地域戦略等について、5番山本あつし君。

(5 番 山本あつし君 登壇)

○5 番(山本あつし君)  それでは、一般質問を始めたいと思います。今回の内容は、大きく言って2つです。1つは生物多様性地域戦略などについて、そしてもう1つは地域包括ケアの進展についてという内容で一般質問をさせていただきます。

 

 最初に、生物多様性地域戦略について。

 

 (1)生物多様性地域戦略について。今年度、この戦略を策定をするという方向性が既に示されていると思います。

 

ア、計画策定の見通し、そしてプロセスはどのようになっているのかということについて、まず伺いたいと思います。

 

イ、平成22年度に行った生き物調査の結果をどのように評価しているのか、長期的な進行管理のためには継続的な調査が必要ではないかということについて伺いたいと思います。

生物多様性というのは、一般論として語ることもできます。超一般論として語ることもできますけれども、それだと地域戦略をつくる意味というのは全くありません。具体的にその地域の実情に応じて、自分たちのまちで、生き物をどのように考え、そして具体的に取り組んでいくのかということがなければ、ただ戦略をつくっただけというか、形だけのものをつくったということになってしまうと思います。ですので、具体的な地域的な特徴をきちんとつかむこと、そしてそれに対する継続的な取り組みがどういうふうになるのかということがきちんと設定をされること、そのあたりが大変大事だというふうに思っています。そういう意味で、これまでに武蔵野市においても取り組みが全くなかったわけではなくて、生き物調査などの活動はやってきています。ですので、そのことを今現時点でどのように評価しているか、それから、これからの継続的な調査についてどのように考えているかということを伺っておきたいと思います。

 

ウ、例えば世田谷区では「まちの生きものしらべ」という文書が出ていまして、2015年7月では、哺乳類5種、鳥類2種、爬虫類2種、両生類1種、昆虫類5種、陸貝1種、植物1種を見つけてほしい生き物として設定をし、夏休みを挟む2カ月程度の期間に子どもたちに調査を呼びかけ、生物多様性地域戦略づくりの取り組みとしています。長期間にわたる調査が必要であるとともに、子どもたちが授業あるいは地域での活動としてこの継続的な調査にかかわることができるような仕組みを織り込むべきと考えますが、見解を伺いたいと思います。

これは、先ほど申し上げたことですけれども、先ほど申し上げたことにつながるわけですが、具体的に市民がかかわっていく、取り組んでいく、そして認識をしていくということが大変大事だというふうに思っています。ですので、このような取り組みについて、この地域戦略、地域の計画の中に具体的に織り込んでいただきたいと思います。
僕は、このような武蔵野市のような都市部における生物多様性についての理解というのは、基本的には社会教育あるいは生涯学習の分野に属するものだというふうに思っています。つまり、市民のこの問題に対する理解、これを高めること、生物多様性というのは一体どういうものかということについて市民がきちんと理解をして、そして視野を広げて持つということが最も大事なことではないかというふうに思っています。つまり、実態として、例えばいわゆる原生林や自然林があるような地域でもないし、武蔵野においては川もない、そして山もない、丘もないという状況ですので、どこかを取り出して、この自然を守っていくというふうな大きなくくりでこの問題を扱うということはなかなかできないですね。それは、人々の社会全体に対する理解、あるいは地球や日本という置かれた状況に対する理解ということになると思います。

だけど、この武蔵野市においても、自然というものが、考え方によってはないわけではない。そのことに対するかかわりを続けながら、どのようにこの問題について理解を深めていくかということが非常に大事だというふうに思っています。ですので、そういう取り組みを織り込んでいただきたいということが、このウのところの提案です。御答弁を伺いたいと思います。

 

エ、環境省が生物多様性測定の一環として設定をしていますモニタリング1000に倣い、市内でも多様性に富んだエリア、あるいは場所を重点取り組み地域に設定をし、多様性の保全と観察の継続を進めるべきだと考えますが、見解を伺います。その際には、玉川上水、境山野緑地、成蹊学園の中にある森、雑木林、そして井の頭公園の中の森の、これは武蔵野市域ということになるのでしょうけれども、そのような地域などは重点地域として含めるべきと考えますが、見解を伺います。つまり、総体的に生物多様性がそれでも豊かだと思われる地域を重点地域に設定をすべきだというふうに思いますが、御見解を伺います。

 

オ、市の公園緑地を生かしていくためには、環境政策部門と緑化公園部門が緊密に連携をとり合うことが大切と考えるが、見解を伺います。

 

 大きな2番目、境山野緑地の萌芽更新について。

 

ア、武蔵野の森を育てる会創立10中年報告書というのを私ども議会のメンバーもいただいております。これによれば、境山野緑地で記録された植物の種数は389種であり、市域内で想定される植物種の3分の1程度に相当します。この多様性は、同会の活動に多くの市民が参加をして、笹刈り、外来植物の除去、樹木の剪定・伐採などを計画的そして継続的に行うことによって保たれてきたというふうに私は考えています。このことについて市の評価を伺っておきたいと思います。

この境山野緑地が非常に多くの植物の種類を持っている地域であるということが、この間の調査によって証明をされているというふうに思います。これは大事にすべき地域だというふうに思います。そして、そのことが自然に、つまり放置をしてできてきたのではないということが大変大事な点だというふうに思います。つまり、一定の考え方や一定の指針があって、計画的に保全をし、手入れをしていることによってこれが保たれているということだと思います。これが一番大事なところだというふうに思います。

 

つまり、都会におけるいわゆる自然、あるいは緑、あるいは水辺環境というのは、もはや全くの自然というのはあり得ないわけですね。手つかずに自然というのは都会にはありません。ですので、何らかの形で人が手を入れて、手をかけてこれまで保ってきた。これをこれから生かしていくためには、やはりある程度の基本的な考え方を定めた上で手を入れ続けるということが非常に大事だというふうに思っています。そういう意味では非常に先進的な事例をここでつくり出されているというふうに思っています。このことについて市長の御見解を伺っておきたいと思います。

 

イ、緑の基本計画の重点施策19に記載のとおり、境山野緑地検討委員会提言をもとに、適度な伐採を含めた更新整備を実行すべきだというふうに考えます。しかし、ここまでこのことについては着手をされていません。その理由を伺っておきたいと思います。また、このまま放置した場合、枯れ葉・枯れ枝の落下や大木が倒れるなどの危険も増すと考えますが、御見解を伺っておきたいと思います。

 

つまり、もともとこの森自体が人工的につくられた森です。もともとそうです。そしてこれは長期のスパンで考えると、手を入れ続けなければ保持できない森だということも間違いありません。だとすれば、どのようにこれに対して手を入れ、管理をしていくのかという方針が非常に大きな問題になるわけですけれども、その方針が示されたのが、この検討委員会の提言だというふうに私は考えています。これを、例えばあと50年、そのまま手を入れないで放置をするとどうなるかということをぜひ想起をしていただきたいというふうに思います。適切に管理をし、手を入れて更新をしていくべきだというふうに思い、既にその方針が提案されている中で、しかし残念ながら市の具体的な取り組みは非常におくれているというふうに言わざるを得ません。そのことについて市の御見解を伺っておきたいと思います。

 

そして、ウ、市はこの森についてどのような展望を持って臨んでいるのか、将来像とプロセスはどのように設定をされているのかということを伺っておきたいと思います。つまり、市の方針としては、提言を実行しないで時間ばかりがたっているという状況で、この間、推移をしてきていると思います。そのことについて、どのような考えのもとにそういうスタンスをとり続けているのかということが私には理解をできないところがあります。ですので、ではかわりに、市はもし何かしらの展望がおありだとすれば、どのような方針を持って臨んでおられるのかということについて、ここで確認をさせていただきたいと思います。

 

 (3)大木・シンボルツリー2000計画について。

 

ア、私は大木・シンボルツリー2000計画は見直すべきと考えるが、見解を伺います。これは、この2,000の内訳をよく見ますと、市の公園の木にもたくさんこの札がつけられているわけです。でも、もともとは民有地、民間のお宅や庭で、立派な木がありますね、古い木がありますねというところなどに、その樹木の保全を協力を依頼をする、そのかわりに市と協力をして、できることはいたしましょうという考えではなかったのかなというふうに思います。市の市有地にある樹木については市の方針で管理をすればいいわけですから、わざわざこのシンボルツリーに設定をする必要はなかったはずです。ところが実態としては、民有地の札かけだけでは数が足りなかったのであろうというふうに思うんですね。結果として、市有地のほうにもどんどん札をつけて、何か一種の、言葉は悪いですけれども、数合わせのような形で、2,000本、大木を設定しましたという形で現在に至っているのが、このシンボルツリー2000ではないかというふうに私は考えています。

もちろんこの大木、あるいは古い木を維持するということは大切だというふうに思います。しかし、この計画を本当に生かしていくためには、現状は既に合っていないというふうに思います。ですから、これは見直していただきたい。本来あるべき姿と本来あるべき事業に転換をしていただきたいというふうに思いますが、この点について御見解を伺います。

 

イ、放置したら伐採されやすい民有地ではなくて、あえて公有地である市の公園緑地などの樹木に2000を設定することにどのような意味があるのかを伺いたいと思います。

 

ウ、樹木それぞれについて、樹種や場所等の条件に応じた対処を柔軟にすべきと考えるが、見解を伺います。せんだっての議会で、陸上競技場の裏のところの木を切る切らないという話が問題になりました。木を切ることについて、確かに市民の中に、切ってはいけない、あるいは切ることに反対をする、つまり切るということが緑の保全と逆行するのではないかというふうな考え方もあると思います。しかし、それは私は十分な理解の不足だというふうに思っています。いずれ市内に緑や緑地は、もともと人工的につくられたものであるということを考えれば、人工的に、つまりこれを適切に管理をしていく、長期にわたってということなくしては、これが維持されるということはあり得ないわけですね。いわゆる全くの原生林はこのまちの中には存在しないし、手をつけないでここを守っていくという方針は、武蔵野市においてはそういうエリアはないだろうというふうに思います。

ですので、木を切るということについて、あるいは木を適切に管理するということについてのコンセンサスをきちんとつくっていくことも市の仕事だというふうに思っています。残念ながらその辺がきちんと行われていないと私は思っています。ですので、最初に取り上げました生物多様性の問題も含めて、このあたりの問題についてはそろそろはっきりさせるべきだというふうに思っていますので、市長の御見解を伺っておきたいと思います。

 

 

 大きな2番目、地域包括ケアの進展について。

 

 (1)いきいきサロンの応募状況について伺います。

 

ア、先日、説明会があったと思います。いきいきサロン事業の応募状況について伺っておきたいと思います。

イ、市独自のヘルパー養成事業の現状について伺っておきたいと思います。

ウ、これはちょっと話がずれますが、定期巡回、随時対応型訪問介護・看護の現状について伺います。

 

 (2)在宅介護支援センター及び地域包括支援センターの体制変更に当たって、

 

ア、この変更を踏まえ、介護保険事業の基幹部分については、これまでどおりのきちんとした統一的対応が必要であることを踏まえた上で、生活支援の事業については、各地域包括支援センターにはそれぞれの圏域の実態に即した特色のある事業展開を期待したいというふうに思いますが、統括する市の姿勢について伺っておきたいと思います。

今回の、この4月からの体制変更があったということは、厚生委員会でも行政報告がありました。その議論も踏まえてなのですが、私はこれまで以上に地域の特徴に応じた具体的な事業展開が求められているし、そのことができるようになってきたというふうに理解をしています。そのことについて、市としてはどのように対応していくのかということについて伺っておきたいと思います。

 

イ、市の新規事業を創造していくに当たり、各センターに管理運営を委託している財政援助出資団体等からの意見・提案を積極的に取り上げ、反映させていくべきだと考えるが、見解を伺います。これは、予算委員会・決算委員会で私は何度か申し上げてきたと思いますが、市が新しい事業を毎年度つくっていく際に、今、現場で実際に福祉や子育てなどを担っていただいている財援団体からの提案を採用した例というのはこれまであまりないというふうに聞いております。これをやはりそろそろやらなければいけないところに来ているのではないかというふうに思います。そういう意味で、今回の、この地域包括ケアの関係でも、その点について市長の御見解を伺っておきたいと思います。

 

ウ、生活支援コーディネーターが各包括センターに配置をされていきますが、全ての地域資源を生かした総合的展開には人材育成が大切というふうに考えています。どこでどのように進めていくか、お考えをお伺います。

 

エ、いきいきサロン事業など、さまざまな地域サービス、インフォ―マル事業を展開するに当たっては、場所の確保に大きな課題があると考えています。コミセン分館などの取り扱いにもかかわってくる問題であり、市の公共施設等総合管理計画案との矛盾をはらんでいるのではないかと思っています。今後の市の姿勢を伺っておきます。

 

これは、議会にも特別委員会が設置をされて、これから議論になる問題ですので、そのこととの関係もありますので、ぜひ触れておきたいと思いますが、いろいろな方からの御意見を伺っていると、このいきいきサロン事業の展開においては、場所の確保というのが非常に大きな課題になっているという御意見がたくさん出てきています。それを考えたときに、市が、市の持っている、あるいは関与しているスペースをどのように上手に提供する、あるいはつくり出していくかということはとても大事な問題だというふうに思っています。

公共施設等総合管理計画がこのような地域包括ケアの新しい展開や、一方で、今回は触れていませんが、これからの全市的な子育て施策の展開等々を考えた場合に、そういう新しい時代の地域展開をきちんと視野に入れたものになっていないだろうというふうに僕は思っています、残念ながら。ですので、この計画の抜本的な見直しは、新しい時代の、今、市が地域リハビリという大きな目標のもとに進めているさまざまな展開を反映させたものへと変える必要が大きいというふうに思っています。その点で、今後の市の姿勢を伺っておきたいというふうに思います。

最後に、自治基本条例の検討が始まっています。地域包括ケアの推進で本当に問われるのは地域市民の自治であるというふうに考えています。これまで地域福祉や防災など、ややもするとやらされ感のあった課題解決のあり方についても、市の姿勢の転換が必要ではないか、見解を伺います。

せんだって、議会と副市長を初めとする理事者の皆さんとの間で、自治基本条例についての懇談会も行われて、そのときに私からも申し上げたのは、地域リハビリテーションの新しい展開がこれからの自治自本条例の策定に反映をされるべきだというふうに、それはコミュニティの創造の問題、地域包括ケア、子育て支援等々の全ての問題において、やはり市民自治、そして地域自治ということが大変大事になってきている、そのことがこれからの自治基本条例には反映をされなければいけないというふうに考えています。その点についての市長の御見解を伺っておきたいと思います。

 

以上です。よろしくお願いします。(拍手)

 

○市 長(邑上守正君)  おはようございます。それでは、山本あつし議員の一般質問にお答えしてまいります。生物多様性地域戦略等というタイトルで、大きくは2つの御質問をいただきました。

 

 まず大きな御質問の1点目で、生物多様性地域戦略について

ということで、計画策定の見通しとプロセス、どのようになっているかということでございますが、本市の生物多様性地域戦略は、今年度中に策定をしていこうという予定をしておりますので、来年4月、29年4月に公開予定となっております。現在は、過年度調査の分析、あるいはコンセプトや構成の検討を進めている状況でございます。今後、策定に当たってさまざまな御意見を反映するために、現在設置しております第9期環境市民会議、これは環境政策課の所管でございますが、及び第5期緑化環境市民委員会、これは緑のまち推進課所管でございますが、その審議を得る予定としております。また、当然のことながらパブコメ等を経て、市民の意見も反映させながら策定を進めていきたいというふうに考えています。

 

次に、イとして、過年度に行った生き物調査の結果、どのように評価をしているのか。ウとして、世田谷の事例も御紹介いただきましたが、生き物調べ等は長期間にわたる調査が必要であるとともに、子どもたちがさまざまな場面で継続的に取り組むことも大いに必要でないか、この見解をということ。エとして、環境省が設定しているモニタリング1000に倣って、市内でも特徴的なエリアを対象に調査を継続したらどうかと、このような御提案をいただいていますので、関連いたしますので一括して御答弁差し上げたいと思います。

 

平成22年度の身近な生き物生息状況調査は、これは第3期の環境基本計画に反映するために調査をしたものでございますが、結果として、例えばそれは「生きものマップ」という形で、こういう啓発的な資料も作成することにつながっております。これは、公募市民、専門家、市職員、委託先のスタッフによりまして、22年度中に3回ほど実施をしたものでございまして、その中から基準に選定した66種を調査対象としております。

その他の生物生息状況調査としましては、平成12年度、平成22年度、平成26年度に実施をしてございますが、現在は、これらの年度ごとの比較を含めて分析をしているところでございます。この比較をすることによりまして、生物の生息状況の変化や傾向が明らかにされる点で意義があるというふうに考えているところでございますが、例えば平成22年度調査で減少している種として、例えばヒグラシだとかアオダイショウなどがあるわけでございます。その状況を勘案し、生物多様性地域戦略策定の内容に反映をしていきたいというふうに考えています。

 

施策の効果測定のためには、御指摘のような、モニタリング地域、重点地域の設定、あるいは継続的な観測点調査の必要性は認識をしているところでございますが、基本的な方向性及び地域選定や、頻度、方法等につきましては、御指摘いただきました地域も含めまして、戦略的な議論を踏まえて検討していきたいというふうに考えています。

 

調査に当たりましては、NPOや専門家など、さまざまな関係機関と連携することを考えておりますが、質問にあるような、調査を通じた子どもの参画も、その啓発効果には着目するところでございます。現時点では、子どもの参加の具体的な予定をしてございませんが、今後よく研究していきたいというふうに思っています。なお、「武蔵野市生きものマップ」をリニューアルした形で、平成27年4月に、「出かけて探して見つけよう!武蔵野市の自然」という、こういう判こを押してございますが、主に小学校3年生前後を対象とした環境啓発の冊子でございまして、昨年は夏休み前に小学校3年生全員に配布をしてございますので、ことしも同様の配布をしていきたいというふうに考えています。学校での取り組みにつきましては、後ほど教育長より答弁があります。

 

次に、オとして、市の公園緑地を生かしていくためには、環境政策部門と緑化公園部門が緊密に連携をとり合うことが大切と考えるがいかがかということでございますが、生物多様性地域戦略及び生物生息状況調査に関する業務については環境政策課が所管をし、緑化の推進、公園、水辺の整備に関する業務等につきましては緑のまち推進課が所管をしていることになりますが、当然のことながら、両課の業務は密に連携しなければいけないというふうに考えておりますので、今後も密な連携をしながら作業を進めていきたいというふうに考えております。

 

 次に、境山野緑地の萌芽更新についてというお尋ねでございます。

まず、境山野緑地を維持をしていただいております武蔵野の森を育てる会に関する活動の評価ということでございますが、武蔵野の森を育てる会の活動は、月2回の定例作業を初めとして、地域の学校の児童生徒、近くの二小だとか武蔵高校が参加して行う下草刈りや、あるいはシンポジウムなどの開催、時々御案内いただいて参加をさせていただいておりますが、このようなさまざまな事業も行っていただいています。他地域の事例なども視察をされているなど、実に活発な活動をしているということに大変感心をしているところでございます。また、外部の講師を招いて、植物だけではなく昆虫や野鳥など、生物多様性の観点での学習や生涯学習講座を開催するなど、知見を得るだけではなく、広く市民にフィードバックしている点、そしてまた市内唯一の雑木林であります境山野緑地の保全に大きな貢献をいただいているものというふうに感謝をしているところでございます。

 

次に、イとして、境山野緑地検討委員会の提言をもとに、適度な伐採を含めた更新整備を実行すべきではないか、ここまで着手していない理由等についてというお尋ねでございます。御案内のとおり、境山野緑地というのは、人が手をかけて育て上げた雑木林ということだというふうに思っております。しかし、江戸時代、明治時代にかけての雑木林の育成につきましては、これは生活環境と密接な雑木林だったというふうに認識してございます。したがいまして、本来ならば、そういう生活環境と密接な、里山としての整備がかなえばよろしいのですが、その辺の仕組みを新たな形で考えなければ、この雑木林の維持というのはなかなか難しいのではないかなというふうに思っております。まさに都市における貴重な雑木林をこれからの社会に見合ったような形での育成・保全を考えなければいけないのではないかというふうには基本的には思っております。

 

一方で、今回の御提案をいただいております雑木林の皆伐更新または萌芽更新の考え方については、これは一定程度、学術的にもさまざま提案をいただいているところでございますので、理解をしているところでございますが、大規模に伐採するということにつきましては、現状の景観を大きく変更するということになりますものですから、大変難しい問題だというふうに考えております。現に周辺にお住まいの皆様の中からは、皆伐更新に対する反対の御意見、あるいは皆伐更新や植生保護を推進することに対しましての異論、あるいは疑念の声も寄せられている状況でございますので、なかなか地域の考え方が一致はしていないのではないかなというふうに思っております。現状では皆伐更新の実現に対する地域の合意がなかなか得られていないというふうに考えておりますので、すぐの皆伐更新というのは難しいというふうに判断をしているところでございます。

 

一方、他にという意味では、西側の住宅沿いの高木については、昨年度、倒木の危険性を考慮し、9本の樹木の伐採を実施しておりますので、市としても安全な維持管理に努めているところでございます。伐採や剪定の仕方についてもさまざまな考え方があるため、今後も市民団体の皆様方、予定では、今後、意見交換会をしようということで申し出をいただいていますので、近日中に行う予定となっておりますが、団体の皆様方の御意見を聞いたり、あるいは周辺住民の皆様方からの意見も聞きつつ、安全・安心の観点、それからこれからの都市における里山のあり方も含めて意見交換をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 

ウとして、この森についてどのような展望を持って臨んでいるのか、将来像とプロセスはどのように設定されているのかということでございますが、先ほども御答弁申し上げてございますが、市内に唯一残された雑木林であるということから、これを保全すべきという認識はございますが、どのような形でそれが可能なのかについては引き続き検討していきたいというふうに思っております。提言書を参考にしつつ、市内唯一の雑木林として、長年、風景や散策など、市民に広く親しまれてきた経過を踏まえて、景観的な環境資源として保護・保全方法などを総合的に研究し、あるべき姿も模索をしていきたいというふうに思っています。また、今度、緑の基本計画の改定も迎えるところでございますが、この際にも広く意見を聞いていく必要があるというふうに考えているところでございます。

 

 次に、(3)として、大木・シンボルツリー2000計画についてということで、

 

アとして、この計画は見直すべきではないかということでございますが、平成6年からスタートをし、平成27年度末現在で、民有地882本、公有地1,352本、あわせて2,234本を指定をしているところでございます。緑の保全という観点から見れば、大木だけを中心に保護・保全をするということではございませんが、開発事業などによりまして大木が失われている現状を踏まえて、大木を守る姿勢は必要だというふうに考えています。長い時間をかけて成長し、町の潤いや風格を醸し出してきた大木の大切さを市民と一緒に考え、理解していただくことも大切だと考えております。平成15年末に、当初の目標2,000本を達成しておりますが、市民の共有財産である大木を守り育て、保存していくことは、これは本市の特徴でもある、緑豊かなまち並みの形成、潤いある町の景観にもつながっていくため、現時点では、この計画の見直しは特に考えてはございません。

 

イとしまして、放置されたら伐採されやすい民有地ではなく、あえて公有地である市の公園緑地などの樹木に設定することにどのような意味があるのかということでございますが、大木の保全というのは、これは近隣に与える影響も大変あるというふうに認識をしてございまして、シンボルツリーとして指定することにより、市民の共有財産として地域の方々に認識をしていただき、緑を守る活動への理解につなげていただけるのではないかなというふうに思っております。このようなことから、公有地である市の公園緑地などの樹木もシンボルツリーに指定をし、未来に残していくことは、武蔵野市の未来の姿を目指す上で意味あるものというふうに捉えているところでございます。

 

次に、ウとしまして、樹木それぞれについて、樹種や場所などの条件に応じた対処を柔軟にすべきと考えるが見解をといいうことでございますが、樹木の剪定・植栽については、公園や学校、道路の街路樹など、さまざまな形態や機能がございますので、また植物の成育環境も異なることから、個別事情によるところが大きいと捉えているところでございます。植栽する樹種につきましては、更新を前提に選定はしてございませんが、樹木の生長、樹齢に合わせて、その樹性や状態を観察し、また樹木診断などを実施、適宜必要な更新を実施しているところでございます。公園や道路の緑化整備保全については、景観や地域の要望を踏まえながら、御指摘のとおり、樹種や場所などの条件に応じて対応をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 

 次に、大きなお尋ねで、地域包括ケアの進展ということで、

まず1点目で、いきいきサロンの応募状況等についてということでございます。

 

アとしまして、いきいきサロン事業の応募状況についてということでございますが、5月にいきいきサロン事業補助金説明会を開催いたしましたが、この説明会には、地域住民、団体などの皆様方82名、報道関係者などで25人、計107名の参加をいただきました。大変関心の高さを伺うものではないかなと思っています。その後、5月の27日までに補助金申請に関する質問及び事前相談を受け付け、6月6日に申請受付を締め切ったところでございます。申請がありましたのは8団体で、任意の住民団体、NPO,事業者等で、実施予定場所としましては、集合住宅の集会室、有料老人ホームの地域交流スペース、あるいは個人宅、事業所内の空きスペースなどとなっております。6月13日、昨日にいきいきサロン事業審査委員会を開催し、補助金交付決定のための審査を開始したところでございます。以上が状況でございます。

 

イとして、市独自のヘルパー養成事業の現状について伺うということでございますが、昨年度は、武蔵野市認定ヘルパー養成のための研修を10月に実施し、実施を経て71名が認定ヘルパーとして認定をされています。うち、この中でシルバー人材センター会員が46名、それ以外の方が25名というふうになっております。実働条件につきましては、主に新たに要支援認定者及び総合事業対象者となった方にサービスを導入していることから、現在はまだ実績が少なく、今後ふえていくことが見込まれているというところでございます。平成28年5月末現在で2名、さらに6月から4名が開始予定と聞いているところでございます。平成28年度は、認定へルパーへのフォローアップ研修とともに、稼働状況を見ながら、新たに養成研修を実施する予定であり、この取り組みによって今後予定される介護人材の不足に対応するとともに、まちぐるみの支え合いをさらに進めていきたいというふうに考えております。

 

ウとして、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の現状についてということでございますが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護については、要介護者の在宅介護に有益であるが、武蔵野市ではサービスが創設された平成24年度以降、1事業者のみによるサービス提供でございました。サービス提供事業者の運営体制の制約もございまして、サービス利用者は10人前後で推移し、拡充がなかなか進まない状況でございました。そこで、現在実施中の高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画で、住みなれた地域でひとり暮らしでも安心して暮らし続けるための施策として、定期巡回サービスの充実を掲げ、本年4月1日から、新たに1事業者の参入を実現した運びでございます。新規に参入した事業者により、既に10人ほどから相談を受けておりますが、サービス開始前に病院に入院されたり、あるいはお亡くなりになったり、連携する訪問介護事業者とのマッチングがスムーズにいかずに、5月末時点でも、まだ利用者はいらっしゃらないということでございます。

 

(2)として、在宅介護支援センター及び地域包括支援センターの体制変更に当たってということで、まずアとしまして、統括する市の姿勢を伺うということでございますが、市では、かねてより市内6カ所の在宅介護支援センターに地域包括センターのブランチの機能を付加しておりましたが、平成28年4月より、各地域包括支援センターに介護保険法で必要とされる3職種、保健師、主任ケアマネージャー、社会福祉士を配置をし、各エリアを担当する地域型の地域包括支援センターとして機能強化を図ったところでございます。あわせて、28年度から2年かけて、各センターに1名ずつ、地域人材や資源等のコーディネートやいきいきサロン等の住民の主体的な活動への支援を行う生活支援コーディネーターを配置をし、地域の支え合いの仕組みづくりを推進していくこととしております。

 

このことから、各エリアの在宅介護支援センター、地域包括支援センターは、3職種の配置によって、医療、介護、福祉関係職員がチームとしてより連携をし、支援を行う体制が充実することや、あるいは生活支援コーディネーターの増員によって、高齢者人口に対する人員配置がしやすくなり、各地域の実態に即した対応や、共助による支えの仕組みづくりがより一層充実するものというふうに考えているところでございます。

 

イとして、市の新規事業を創造していくに当たり、財援団体等からの意見あるいは提案を積極的に取り上げて反映させていくべきと考えるが見解はということでございますが、毎月、市と基幹型地域包括支援センター、エリア担当の在宅介護支援センター、地域包括支援センターの連絡会議や、認知症等の各担当者会議を実施してございまして、それらの場で意見交換を行いながら、事業への反映を検討を進めているところでございます。これまでも、現に認知症見守り支援ヘルパーなどの市の独自事業については、在宅介護支援センター、地域包括支援センターの意見を聞きながら、改修やリニューアルをしてきた経過もございます。また、エリア別の地域ケア会議を通じて、その地域で集いの場づくりの検討が始まり、今回のいきいきサロンにつながるといった一例もございます。今後も現場での声を事業に反映してくような工夫を重ねていきたいというふうに考えています。

 

ウとして、地域支援を生かした総合的展開には人材育成が大切である、どこでどのように進めていくかということでございますが、地域支援コーディネーターについては、地域との信頼関係を構築するために、一定の地域との関係性がある既存のセンター職員がなることが望ましいと考えております。現在、各センターとも、そのような人員配置がなされている状況であるというふうに考えております。また既存のインフォームマルサービス等のかかわり合いが強い市民社会福祉協議会の地域担当職員とも定期的に連携をして、活動をしているところでございます。生活支援コーディネーターへの支援とボトムアップのために、連絡会議を定期開催をし、各センターの情報交換や事例の共有等を行っているところでございます。また、まちづくりの支え合いの仕組みづくりを推進するために、センター職員を対象としたコミュニティソーシャルワークに関する検証なども今後実施していく予定としているところでございます。

 

次に、エとして、いきいきサロン事業など、さまざまな生活支援サービス、インフォーマル事業を展開するに当たっては、場所の確保に大きな課題があるのではないかと、今後の市の姿勢ということでございますが、いきいきサロンの実施場所は、基本的に公共施設を対象外としているところでございます。現時点で申請のあった8件の実施場所は先ほど申し上げましたが、集合住宅の集会室、有料老人ホームの地域交流スペース、個人宅、事業所の空きスペースなどとなっております。

 

コミセンなどの公共施設を対象外としましたのは、公共施設は地域のさまざまな活動の拠点であり、既に地域健康クラブや不老体操などの健康づくり、介護予防の事業を実施していること、あるいは週1回以上の実施ということを条件としておりものですから、このようなサロンの条件のクリアが、コミセン側との利用規約上の大変困難な状況というふうに考えていることから、このような取り組みとなっているところでございます。

 

より身近な場所で、高齢者が気軽に通えて、支え合いながら健康づくりの取り組みを実施するといういきいきサロンの基本コンセプトを実現するためには、地域の活用可能な資源や人材を最大限生かしていくことが求められているというふうに考えています。このことは、まさにまちぐるみの支え合いの仕組みづくりとして、武蔵野市の地域包括ケアシステムの推進と合致するものというふうに考えております。この事業は、公共施設の床面積をふやすものではございませんので、地域の資源を生かしていく事業だというふうに考えておりますので、公共施設等の総合管理計画案の方向性と矛盾するものではないというふうに考えております。

 

オとして、地域包括ケアの推進の上で本当に問われるのは地域市民の自治であるのではないかといったようなことに対する見解をということでございますが、いきいきサロンの事業スキームを検討する際も、運営する団体の負担を可能な限り少なくすることを優先して考えてきた経過もございます。健康寿命を延伸したい、住みなれた地域で暮らし続けたい、地域で仲間づくりをしたいと考えている皆さんの自主性を尊重し、その気持ちを後押しするための支援の事業として創設をしたものだというふうに考えております。

 

補助対象とする条件やプログラムの内容も、事業の趣旨を実現するための必要最小限にとどめ、事前相談も丁寧に行うなど、事業参加の物理的・心的なハードルを下げるように努めてきたところでございます。事業開始後も、実施エリアの在宅介護支援センターの生活支援コーディネーターや職員が月1回程度訪問するなど、運営支援も継続的に行っていく予定としております。まちぐるみの支え合いの仕組みである地域包括ケアはまちづくりであります。いきいきサロンの取り組みがそれに寄与する1つのツールとなるよう推進するとともに、今後も市としてこのような取り組みを支援していきたいというふうに考えております。

 

私からは以上でございます。

 

○教育長(宮崎活志君)  おはようございます。それでは、私からは大きな御質問の1、

生物多様性地域戦略についての中で、子どもたちが授業や地域で生き物を調査する、

そうした取り組みについてのお尋ねがございました。

 

学校の授業では、子どもたちがさまざまな生き物に触れる学習を進めております。例えば第4学年、4年生の理科では、季節の変化と動物の活動や植物の成長の様子等を関係づけながら調べ、それらの活動や成長と季節とのかかわりを捉えるようにするという学習がございます。具体的には、ツルレイシなどの植物の栽培や、学校のビオトープや校庭、学校の近くで動物や植物を探すなど、1年間継続した観察を行い、季節によって生き物の様子に違いがあることを体験的に学ぶものでございます。

 

また、先ほど市長からも紹介されましたが、市環境部環境政策課の事業として、7月には市立小学校3年生全員に、「出かけて探して見つけよう!武蔵野市の自然」のリーフレットを配布していただけるとのことでした。虫めがねの使い方を学習した3年生が身近な自然を探索するよいきっかけになると考えております。

 

学校教育におきましては、こうした取り組みのほかに、セカンドスクールなどの中で、自然に親しむ活動や体験的な活動を多く取り入れることで、自然環境を大切にし、生物多様性や環境の保全に寄与しようとする態度を育成していくことが大変重要であると考えているところでございます。

 

以上です。

 

○5 番(山本あつし君)  大木、例えば三鷹の深大寺とか、井口とか、結構農家が残っていて、そこは非常に大きな木がまだ大分残っています。景観は非常にいいと思います。武蔵野の景観と明らかに違うのは、木が本来の樹形を保っている場合が結構あるということです。こういうふうに大きな木がなっているわけですね。武蔵野の場合は、大木といっても、古い木をただ生かしているだけ場合が多いのではないかと。つまり、剪定に次ぐ剪定で、そこにずっと立っているのだけれども、無理無理切らないで置いておく。それは場所がないからですね。御近所の問題もある、それから市の施設の問題もある。そういう状態をよしとするのか、あるいはいつまでも続けていること自体をよしとするのかということは、やはり考え直してもらいたい。

 

例えば、三鷹のそういう大きな木を本当に維持しようと思ったら、それは、その場所をどうやって確保するのかという問題も含めて、それこそ私はまちづくりの問題になってくるとうふうに思うのですね。ですので、大木2000という、古い木の、古いというか、古木2000ではないわけですから、2,000本、古い木が残っていますという事業になっていませんかということですね。その辺は、市も、市民も、きちんとした物事についての理解が要ると思います。ですので、その大木2000についてはもう一度やはり見直していただきたいというふうにまず思います。この点についてもう1回御答弁をいただきたいと思います。

 

それから、境山野緑地の問題についても、結局、今、伺った御答弁では、市があの林をどうしたいのか、あるいはどうあるべきと考えているのかという肝心のところがよくわからなかったのですね。いろいろな周辺の問題とか、いろいろなことはあるとしても、市としてどうあるべきかということについて、どう考えているかということは理解できませんでした。ですので、もう一度そこは御答弁をいただきたいというふうに思います。どのようにあるべきかということですね。

 

大きな1のところでは、もう1つ、教育委員会、学校と、それから公園や市の緑地との積極的な連携については、もう一段踏み込んで推進していただいてもいいのではないかというふうに思っています。ですので、これはもし教育長のほうで何か御答弁があれば伺いたいというふうに思います。

 

それから、いきいきサロンの関係ですが、申請の8団体ということにとどまっているのは、私は、これはやはりまだまだ少ないのではないかなというふうに思います。先ほど市長が地域資源ということをおっしゃいました。地域資源をできるだけ生かしていくということを市民に呼びかけるのであれば、市の持っている、あるいは維持してきたものについても、どうやって知恵を出して、工夫をして、これからの地域リハビリテーション、地域包括ケアのために生かしていけないのかということを、やはりもう一度立ち返って考えるべきなのではないでしょうか。それがこれまでの枠組みで、コミセンはこれまでこうだったからできないのですと、ここはこれまでこういう考え方だったからできないのですということをいつまで繰り返していても、それはやはりただ地域の人に、皆さんの御自宅などを使って何とかしてくださいと言っているだけで、市はそれについて、市のこれまでの考え方を変えながらどうやってつくっていくのかということはやはり弱いのではないかというふうに私は思います。ですので、これまでの考え方を変えていただく、あるいは工夫をしていただくということで、積極的に前に進めていくということをやるべきではないかというふうに思います。もう1回、市長の御見解を伺っておきたいと思います。

 

○市 長(邑上守正君)  まず大木2000の御質問でございますが、21世紀を見越しての、タイトル自体も2000、それに絡めたものだというふうに思っています。ですので、その2000自体は既に本数的にはクリアしているということもありますので、次期の緑の協議会のときに、これから大木をどのような視点で捉えていくのか、先ほど御指摘のさまざまな課題も把握をしているということがございます。とはいっても、大木の近隣にお住まいの方は、落ち葉の問題だとか、枝落ちの問題だとか、安全面で、あるいはそういう作業面でも大変心配されるケースも多々ございますので、大木は、これはある程度、可能な限り残すべきだと思っておりますが、その残し方、それからキャッチフレーズの掲げ方については大いに議論の余地があろうかなというふうに思っておりますので、次期の緑の基本計画の課題とさせていただきたいというふうに持っています。

 

それから、境山野緑地は、正直、なかなか難しい課題だと思っています。と申しますのも、あの樹林地は何とか維持をしていきたい、残したいというふうに思いますが、予定では、その皆伐更新というのは、あの状態で残るのではなくて、あの木の高さは一切なくなっていく、つまりもっともっと低い中木の木で占められるということですから、あの景観はがらっと変わってしまうという大前提にあろうかというふうに思いますが、その辺が果たして地域の皆様方の合意が図れるものかどうかなというふうに思っております。したがいまして、もう少し将来的な雑木林の位置づけですね、二、三十年ごとに更新をしていく、常にその木を使いながら、里山として生活環境に密接をするような、そのような江戸時代の里山をつくっていくのか、あるいはもう少し長期的なスパンで、もう少し高い木があったとしても、現状のような樹林地として残していくのか、その辺は将来像をもう少し議論しなければいけないのではないかなというふうに思っています。

 

ちなみに、あのまま何も手をかけないとするならば、現在、落葉樹を中心とした陽樹というんですか、それを中心の森林になっておりますが、それが、陰がだんだん濃くなって、陰に強い木が逆に生えてくる、陰樹による森林になっていくと。つまり究極的には神社林的な感じになってくる、何もしなければそのような形になってくる。それはそれで、極相としては安定して、ずっと森林の形態を続けていく可能性はありますが、しかし、我々のイメージからすると、雑木林とはかなり違うイメージになってきますので、それは同じ木が残るという姿として果たしてどうかなということもございますので、将来的な、あの樹林地をどうするのかをやはりもう少し議論しなければいけないなというふうに思っているところでございます。

 

それから、教育との関係につきましては、現在でもさまざまな環境政策、緑のまち推進課のさまざまな材料を教育のほうにもつなげているところでございますので、また必要に応じまして、学校にも出向くような、職員が出向いていろいろな授業にも支援できたらいいのではないかなというふうに私からは考えているところでございます。

 

それから、いきいきサロンに関しましては、大変急な募集で締め切りましたけれども、まずは8団体がスタートするということでございますので、まずはその団体での活動の状況を見る必要があるのではないかなというふうに思っておりますし、今年度の後半にはさらに追加募集をしようということでございますので、まずは現在設定をしたやり方で当面は進めていきたいなというふうに思っています。地域でさまざまな団体が手を挙げていただいてやっていただく、数的にはどうなのと言われますけれども、50とか、60とか、そういう団体が緩やかな状況で行っていただくのがいいのではないかなというふうに思っておりますので、まずは今年度先行してスタートするような団体の皆様方の取り組みを見ながら、今後の展開について、さらに改善が必要であれば改善をしていけたらなというふうに思っています。

 

○教育長(宮崎活志君)  学校と市や公園、それから緑地等の連携をということでございましたけれども、今、市長がお答えいただきましたように、市のほういろいろな関係する課とか、そういったところから学校の授業について支援していただきたいなというふうに思っておりますが、現在でも、例えばその二小のように、すぐ近隣にそういう資源があるというところとか、例えば野鳥観察などを含めてということで、井の頭小学校のような形で、そうした地域にそうした資源があるところにつきましては、教育活動の中に一部取り入れることができるわけでございますが、なかなかそういうものが近くにないという場合には難しいところがございますが、例えば高学年以上になりますと、そうした都市緑地の維持といったことについてのボランティア的なかかわりなども、これからは少し教育活動としても考えられるのかなというふうに思っております。今後とも、市との連携を研究していきたいと思います。

 

○5 番(山本あつし君)  ありがとうございました。緑の問題についてはまだまだ議論の余地があるというふうに思いますので、また論点を整理して、まさかさっき言われた鎮守の森にしようというお考えではないですよね、だって神社のないところに鎮守の森をつくってもしようがないわけで。つまり緑というのは、例えば屋敷林があって、その屋敷林の中にはそれぞれの木が必要に応じて植えられている。方角も決まっている。南砺市の散居村ですか、大変美しい風景ですけれども、あれは田んぼがあって、人がそこで暮らしてきた、その中に家があって、緑がきちんと配置をされている。それは家の緑の配置の仕方、農家の緑の配置の仕方、それから神社は神社の緑があり、それから山は山の管理の仕方がありというふうに歴史的に育まれてきた日本の風景というのは理由があることなのですね。

 

僕は境山野緑地の活動に時々参加させていただいているのは、1つはそういう歴史とかいうのをきちんと踏まえていこうということが1つ。それからもう1つは、科学的に見て、その緑のあり方はどうなのだろうということをきちんと考えておやりになっているということが2つなのですね。いわゆるお庭でバラをつくりましょうとか、あるいはきれいなお花を育てましょうという緑のつくり方、あるいは公園のつくり方というのも1つの考えだというふうには思います。ですので、これを否定するつもりはないのですが、生物多様性のこととも重ね合わせて考えた場合に、自然と人間のかかわり方の歴史とか、それから、そのもとになっている根拠というか、理由というのは、科学的なものは必ずあります。そのあたりをきちんと理論的に整理をしながらコンセンサスをつくっていくというのは僕は大変大事なことだというふうに思っています。

 

今のお話を伺っていて、そこのところへ踏み込んでいこうということがやはり弱いのではないかと。現状はこうだからみたいな感じでどうも済ませているような感じがしますので、これから方向をどうしていくのかということについて、やはりきちんと、今回の戦略の策定とあわせてもう1回頭をめぐらせていただきたいということをお願いをしておきたいと思いますが、もしこの点についての御答弁があれば伺いたいというふうに思います。

 

それから、地域包括ケアのいきいきサロンは、要するにこれはいきいきサロン事業を広げるために公共施設を提供してくださいということを直截的に申し上げているわけではありません。でも、いずれにせよ、地域リハビリテーションや地域包括ケアを全市的に本格的にやろうとしたら、市の持っている財産、あるいは施設、市の持っているものも1つの社会資源として考えたときに、これをどのように活用していくのかということについては議論の対象にならざるを得ないのではないですかということを申し上げているわけです。これを抜きにして民間資源の活用だけ言って済む話ではないでしょうということを申し上げているわけです。そのことについて、公共施設の計画の中には入っていないわけです。入っていないのですよ。そこを言っているわけです。これから議会で議論をしますが、そのことについてはもう一度御答弁をいただきたいと思います。

 

○市 長(邑上守正君)  境山野緑地につきましては、どのように樹林として残していこうかということでありますし、その目指す方向として、都市内における貴重な生物多様性の場でもあるということから、そのような意義を明確化をしていくことが、まずは残すための目標像の設定が必要ではないかなというふうに思っておりますので、そのときにどこまでその伐採が寛容できるのかも含めて、これは広くやはり議論をしなければいけないというふうに思っておりますので、今、活動されている皆さん方の意見も聞きながら、少し前向きに意見交換をしていきたいなというふうに思っています。

 

それから、いきいきサロンに絡めまして、公共施設に関するお話をいただきましたが、御指摘のとおりでございまして、公共施設は減らすということではなくて、逆に、今ある資源を有効活用するということだというふうに考えているところでございますので、必ずしも公共施設を何も使わせないということではございません。地域の社会資源を有効活用していくのだということだというふうに思いますので、今後、維持される公共施設の中で、有効な活用方法については議論を深めるべきだというふうに考えています。