○議 長(与座 武君)  次に、吉祥寺のまちづくりについて、20番山本あつし君。

(20番 山本あつし君 登壇)(拍手)

 

○20番(山本あつし君)  それでは、吉祥寺のまちづくりについてということで、一般質問をいたします。

 

この前、11月に、国土交通省都市局の主催で、プレイスメイキングフォーラム2014、ヒューマンスケールのまちづくりという企画が、合計3回にわたって行われました。第3回目は吉祥寺で開催されましたので、私も参加させていただきました。聞かせていただきました。プレイスメイキングという言葉は非常に曖昧なようなのですが、でもこのシンポジウムというかフォーラムに参加させていただいて、大体の方向性というか、感じというのは私なりに理解をしたつもりです。

 

これは、これまで吉祥寺を初めとした3駅勢圏のまちづくりについて私なりにいろいろ考えもし、発言もしてきたところと重なるところが多かったというふうに思っています。国土交通省都市局というのは、たしか外環の大深度もここでやっているところですので、いろいろなことをおやりになっているのだなと思いましたが、僕はこっちはいいかなと思いました、このヒューマンスケールのデザインというのは。

 

質問の冒頭、通告の頭のところに書きましたけれども、「旅行などで訪れた都市のすてきな景観に思わずわーっと歓声を上げたことはありませんか。行きつけの場所やまちに行くことは、いつもわくわくしたり、ほっとしたりしませんか。そのような驚きや、わくわくしたり、ほっとしたりする秘密は何でしょうか。都市空間の魅力の増進としてにぎわいをつくり出し、居心地をよくすることは、プレイスメイキングと呼ばれています。ヒューマンスケールのデザインが最も基本的な哲学です。」(リーフレットよりの引用)これは、余りここで語ってもしようがないので、それぞれで後でお考えいただければというふうに思います。

 

 質問に入ります。大きくは3点ですが、1つは、吉祥寺グランドデザイン、及びNEXT-吉祥寺についてということです。

 

小項目の1番、吉祥寺グランドデザインの市政における位置づけはどのようなものでしょうか。また、その実現に向けた取り組みの現状と総括を示していただきたいと思います。これは改めて、今回の質問に際してグランドデザインというのを読んでみましたが、非常に興味深い内容が入っていると思います。現時点から見ても、まだまだ十分生きている内容だというふうに思っていますので、このことをどういうふうに市政の中で位置づけておられるのかということについて質問をさせていただきたいと思います。

 

2番目、NEXT-吉祥寺というのがありますが、これは既に後半の展望計画の段階に入ってきています。前半期というのは具体的な事業の書き込みがありまして、これがもう終わっているわけですが、前半期に実現できたこと、それから後半期の課題などについて、どういうふうに認識しておられるかということについて伺っておきたいと思います。

 

 大きな2番目として、ハモニカ横丁の魅力の再評価についてなどを伺っておきたいと思います。

 

小項目の1番、ハモニカ横丁の存在を再評価する。つまり、これは肯定的に位置づけた上で現状を生かすことを打ち出すべきと考えますが、見解を伺います。

 

2番目、前から訴えてきたことでもありますけれども、まちの中に、いわゆる広場を形成することについて、具体的かつ積極的な取り組みを求めますが、見解を伺います。これは先ほど申し上げたプレイスメイキングフォーラムの中で、吉祥寺でお話を伺った方では、若い女性の研究者がニューヨークのブライアントパークというところを詳しく紹介していました。かつては非常に荒れた場所だったこのブライアントパークが、広場の形成の努力によって再生をされて、非常に大きな魅力を発信しているということ。そこがいろいろな人たちの、いろいろな形での居場所になっているということと、それについてかなり積極的に、意図的な取り組みがされているということが報告されていました。また、日本全国の小さなまちでのまちづくりにかかわっている研究者の方の報告は、可動式の小さな椅子を並べたり、片づけたり、並べ直したりみたいなことを繰り返して、その中で、そこの広場を生かして地域の人たちが自分たちの好みに合わせたというか、形で広場をつくって使っていく、そういう例も報告をされていて、非常に興味深いものがありました。いろいろな形で、まだまだ発展の可能性があるという言葉だと思いますが、吉祥寺の中にもそういうことがもっと生かせればというふうに思っています。

 

小項目の3番目、集約化、大型化、高層化というこれまでの再編の考え方を見直すべきではないかと考えますが、見解を伺います。吉祥寺におけるヒューマンスケールのまちづくりというのはどういうことか、それは現状の延長線上にあるものとも考えますが、いかがでしょうか。この点は、やはり吉祥寺で報告をされた方で、東京の神楽坂のまちづくりに直接かかわっていらっしゃる方の報告がありました。この方の御報告は、神楽坂というのは、大きいビルへのまちの再開発というか更新を行ったりしていない部分が多くて、昔からだめだと言われている、例えばヘンシュウビルであったりとか、小さな路地が残っていたりとか、そういう非常にごちゃごちゃとしたというか、まちが形成されていると。でも、それも一つの大きな魅力になっているのだということを言われていました。その方が、昔のまちづくりの基本的なイメージというのは、大規模な開発をし、高いビルを建て、地上の空間を広げ、大きな道路をつくりというふうな絵を見せてくださって、これは今の現状、考え方でいくと、人間的ではない側面があるのではないかということを紹介されていました。確かにそうだなというふうに思いました。

 

吉祥寺のいいところというのは、特にハモニカ横丁を中心として、肩と肩が触れ合うような人の距離感というか、あとお店との距離感といいますか、そういうところは大事にすべきだというふうに思いました。この間の吉祥寺のいろいろな議論の中で、高いビルを建てよう、大規模な再開発をしよう、それが都市間競争に生き残る道なのだという考えも一部では提起されてきているのは事実だというふうに思います。でも、そういう考え方ということについて、まち全体の将来を本当に考えたときに、特にいわゆるヒューマンスケールのまちづくりということを考えたときに、果たしていいのかどうかということについてはしっかり考えてみる必要があるというふうに思いました。それで、この点についても市長の御見解を伺っておきたいと思います。

 

4番目と5番目は、例えばということで質問をさせていただきます。公会堂の問題についても美術館の問題についても、決して僕は、これは全体像をどうのこうのというふうに私の意見を言うつもりはありません。ただ、少しずつ議論を進めていく、折に触れていろいろな御意見を紹介していきたいというふうに思っているテーマですので、実は今回の一般質問の骨子を御案内したときにいただいた御意見で、私なりにそうだなというふうに思いましたので、御紹介させていただきたいと思います。

 

美術館については、まちにおけるアートの発信拠点としてもっと活発な活動展開が有効であり、可能ではないかというふうに考えていますが、いかがでしょうか。

 

5番目、公会堂の建てかえに当たっての進行状況を伺っておきたいと思います。その際、音響機能の向上を求める御意見があります。本格的な音響施設、ホールとしても使えるようにという御意見があります。これは僕はいい御意見だというふうに思いましたので、別に建てかえ全体像ということではありませんが、その一つの要素として考えるべきだというふうに思っていますので、御見解を伺います。そのことを含めて、これからどのように市民の皆さんの声を反映して、積み重ねていくお考えかということを伺っておきたいと思います。

 

 最後に大きな3番目、吉祥寺会議の創設についてです。

 

1番、住まう人々にとっての吉祥寺、子どもたちにとっての吉祥寺、これは子育てする人たちにとっての吉祥寺というふうに言いかえてもいいかもしれません。それから、高齢者にとっての吉祥寺、これらのそれぞれのテーマ設定ということが大切だというふうに考えますが、それぞれどのようにお考えか伺っておきたいと思います。高齢者にとってのという言葉がありましたので、高齢者支援課のほうからもこの質問についての問い合わせをいただきました。質問をいただいて、僕もはてと思って非常に考えたのですが、高齢者福祉というふうに直接、事業として直結するようなお話ではなかったのですが、でも、これは実はいろいろ歩いていて、年配の方とお話をすると、最近の吉祥寺についてはということでいろいろな御意見はあります。そういう御意見が反映されるようなまちづくりを考えていただきたいと思っていますので、この質問をさせていただきます。

 

2番目、私は、もう一つの吉祥寺という言葉を使いますが、ネットルームあるいはネットカフェ、漫画喫茶などで1人過ごす若者がたくさんいるまちでもあります。ホームレスの人たちの存在も軽視できません。これからの吉祥寺をめぐる諸計画には必ずそのような側面を織り込んでいくべきと考えていますが、見解を伺っておきたいと思います。

 

吉祥寺のいろいろな本を読んでいますと、こんなことが書いてありました。例えば40代、50代の働き盛りの男性が失業して、行く場所がないときに、吉祥寺だったら真っ昼間からぶらぶらしていても何ともない、おかしくない。誰もおかしいと思わないし、非常に居心地がいい、実はこういうまちというのは、ほかには余りないのだというふうなことを書いている方がいらっしゃって、それもそうだなというふうに思いました。いろいろな人たちがそこに落ち着いていられるようなまち、例えば、それこそ年配の方から障害を持っている方から、小さな子どもでも、仕事がなくて今とりあえずぶらぶらしている人でも、学校に行けなくて困っている子どもでも、吉祥寺に行って時間を潰して大丈夫、そういう子どもたちが、そういう人たちがいても居心地のいいまち、排除しないまちということも、僕は非常に大事かなというふうに思っています。

 

それに対するやわらかな支援の大きな仕組みということも含めて、吉祥寺というまちがそういうまちであってほしいなということは思っています。そこについての御見解を伺っておきたいと思います。

 

細かい3番目、商業活性化の諸事業については、これまで積み重ねられてきたものがありますが、それについて、私は転換期に来ていると考えています。イベントに対する補助金の多い少ないということが焦点になるような現状からは脱却をすべきだというふうに考えています。もっと大きなプロデュースをし、もっとたくさんの知恵を集めて、いろいろな企画をお金をかけないでやるということも十分に可能だというふうに思っています。御見解を伺っておきたいと思います。

 

最後に、今後の計画策定や進行に当たっては、吉祥寺会議ということを提案いたします。商業者だけではなく、市民、住民も参加し、まちにかかわる企業や病院や福祉施設や、子育て事業者や大学や、さまざまな多様な主体が一緒になって参加をし、もちろんまちづくり、都市政策の専門家も入っていただいて、総合的なエリアマネジメントをすべきだというふうに考えています。これについて市長の御見解を伺いたいと思います。

 

○市 長(邑上守正君)  それでは、山本あつし議員の一般質問にお答えしてまいります。吉祥寺のまちづくりについてということであります。

 

まず、壇上で御紹介いただきました吉祥寺グランドデザイン及びNEXT-吉祥寺に関するお尋ねでございますが、位置づけとしましては、第四期長期計画でグランドデザインなるものを計画していこうということのもとに、ちょうど私が市長に就任してスタートを、途中から引き継いだものでございますが、その後の第四期長期計画・調整計画におきましても、この吉祥寺グランドデザインに基づいて優先性と実現性を判断して、着実に整備を進めていこうといったような記述も、調整計画の中でも記載しておりますので、長期計画上もグランドデザインの位置づけをしてきたのではないかなというふうに思っています。

 

さらに、グランドデザインの実現のために目指すべきまちづくりの視点を改めて整理し、個々の事業や施策を個別に検討するのではなくて、関連性を整理の上、多様な関係主体が協働で一体的にまちづくりを進めていこうということで、実施計画版としてのNEXT-吉祥寺といったものもその後、平成22年3月に策定しているところでございますので、現状ではNEXT-吉祥寺に基づいて、前期実施計画期間がほぼ終わっておりますけれども、それをまた振り返りながら、後期展望計画期間のさまざまな事業について検討を進めて、実施も含めて行っているという状況でございます。

 

前半期にできたこと、後半期の課題などの認識等でございますが、幾つかのフェーズに分かれておりますけれども、実施できたこととしましては、フェーズ1に関します駅に関する取り組み。駅改良、耐震化、バリアフリー対応、ひさしの整備など、これはことしの8月に竣工しております。京王吉祥寺駅ビル建てかえ、キラリナ京王吉祥寺という形でこの4月にオープンしてございます。南北自由通路もこの春に竣工が終わっております。駅周辺のサインの充実ということでも、総合案内板、8月に設置が終わっています。北口駅前広場の機能更新ということで、これも8月に竣工となっています。バリアフリーの対応、部分改修なども行ってきたということでございます。

 

以上が完成したものでございますが、現在も行っている継続的なものとしましては、大きくは南口駅前広場ということでございます。用地買収率としては40.6%、事業全体の進捗率としては60.8%、まだまだ進めなければいけないというふうに思っています。それから、駅周辺の交通体系の見直し、これも現在、バス事業者、警察との協議を継続中ということでございます。総合的な課題解決を目指していきたいというふうに思っています。

 

また、まちの軸に関する取り組みの中で、市道298、299号線、東部地区です。これの道路の整備も進めているところでございますが、用地買収率としては、298号線が66.9%、299号線につきましては26.6%ということでございますが、順次、用地買収並びに道路整備事業を進めていこうということでございます。七井橋通りも御紹介いただきましたが、現在地元及び商業者と調整しながら道路整備事業中でございます。一部分完成する予定で、今工事を始めているところでございます。

 

そして、エリアに関する取り組みの中では、セントラルエリア、25年度に吉祥寺駅前高度利用商業地域リニューアルまちづくり基礎調査を行って、老朽化建物の更新促進に向けた検討中でございます。イーストエリアでは、市有地、暫定駐輪場、点在しておりますけれども、それの利活用を検討中でございます。パークエリアにつきましては、エリア全体、南口です。これは公会堂の建てかえも含めて、将来展望と公会堂用地の利活用もあわせて検討しているところでございます。

 

また、協働による持続的な取り組みということを掲げておりましたが、都市観光の推進、あるいは自転車駐車場の対策、それから荷さばき対策などについては、この間取り組みも進められてきたのではないかなというふうに思っていますが、継続をしていく課題かというふうに思っております。

 

また、後半期、展望計画期間の主な課題としましては、パークロードや井の頭通りを初めとする駅周辺部分の交通問題の解決、南口交通広場の整備、セントラルエリアにおける、主にハモニカ横丁がこれに含まれますけれども、老朽化建物の更新促進にかかわる方策、そしてイーストエリアにおける、先ほど申し上げましたけれども、暫定駐輪場を含む市有地の利活用などが主な課題というふうに捉えているところでございます。

 

現在、実行計画である昨年度までの5カ年の事業に対する進捗評価を行っており、整理をしている段階でございますが、今後は平成26年度から5カ年を次期実行計画と位置づけ、平成31年度以降を展望計画と、スライドさせながら事業を進めていきたいというふうに考えております。

 

大きなお尋ねの2点目、ハモニカ横丁の再評価ということでございますが、ハモニカ横丁の存在を再評価し、肯定的に位置づけた上で現状を生かすことも打ち出すべきではないかということでございますが、御指摘のとおり大変魅力あるスポットとして、吉祥寺を代表する場所になっているのではないかなというふうに思っております。大変にぎわいある空間としてはいいのですが、安心安全の面では大変課題があるというふうに思っておりますので、なかなか、そういう法律的に申しますと、市が全面的に肯定をしがたい面もありますが、しかし市としましては、安心安全の視点から、大いに地域と協力して、さまざまな方策をこれから考えていきたいなというふうに思っております。いかににぎわいある空間を、魅力的な空間を、維持、継承していくにはどうしたらいいかということを引き続き検討していきたい、地元の皆さん方と知恵を出し合っていきたいというふうに思っています。

 

それから、次の2点目で、まちなかに広場を形成するということでございます。これはもう再三、議員からも御提案いただいて、私もまちに広場は必要だという認識でございます。歩いて楽しいまちづくりという、そんなコンセプトでも吉祥寺のまちづくりを進めていこうということを掲げておりますが、まさに広場というのは、その歩いて楽しいまちづくりにとっての核となる、拠点であるというふうに思っておりますので、吉祥寺におけます広場機能の創出ということも今後も工夫をしていかなければいけないと思っています。

 

現状で申せば、1つは、元町通りも広場的な機能に一部なっているのではないかなと。これはコピスのデッキもそのようなことで利用いただいているというふうに認識してございますし、例えば東急百貨店の北西部も、カフェも設置いただいておりますので、カフェ、プラス広場機能があって、いろいろなイベントにも使われているということで、一つのそういう拠点になっているのではないかなというふうに思っています。そしてまた、場所としては狭いのですが、丸井さんの店舗前も時々イベントが行われている。そして一部、屋外に面したパンケーキ屋さんですかね、もあって、それなりの雰囲気が出ているのではないかなというふうに思っていますので、ああいう工夫もいろいろな場所で、これからも生まれてきたらなというふうに思っておりますので、今後のその開発にあわせて、このような広場の提案もぜひ事業者に向けて発信をしていきたいというふうに思っております。

 

次に3点目で、集約化、大型化、高層化といったような考え方についてということでございますが、歩いて楽しいまちづくりというのは、これはヒューマンスケールのまちづくりにつながってくるのではないかなというふうに思っています。高層ビル街を歩いて楽しいかなというふうに思いますが、あくまで人間味のある規模の空間形成が基本ではないかなというふうに思っております。

 

吉祥寺のまちづくりの歴史を振り返りますと、かつて、昭和30年代に再開発をしようということで、東大の高山英華先生に吉祥寺駅周辺都市計画案の作成委託があったというふうに聞いておりますし、その高山先生の案を見ますと、いわゆる当時の都市計画の先端を行くような案だったと思いますけれども、スーパーブロック方式、大きな街区を掲げて、それを共同ビル化する、それを中高層ビル化をするという、整然とした、極めてそういう近代的なイメージですかね、当時で言う。案であったというふうに認識をしておりますけれども、それであったとすると、今のような吉祥寺の魅力にはなっていなかったのではないかなというふうに思っています。もちろん当時としては、歩車、歩行者分離の最先端の計画案だったと思いますけれども、地元のさまざまな反対の意見もあってなかなかそうならなかったというのが、逆に今の吉祥寺の魅力にもつながっているのではないかなというふうに思っております。

 

吉祥寺の現状を見ますと、規模においても小規模な建物から大規模な建物まで、これは基本的には敷地形態によるわけですけれども、それが建ち並んでおりまして、非常に店舗規模等も多様化しておるといったようなことが、うまくこれは組み合わさっているのではないかなというふうに思っておりますので、このような調和のもと、ヒューマンスケールを加味したまちづくりということを今後とも基本ベースにすべきではないかなというふうに思っています。

 

次に4点目で、吉祥寺美術館は、まちにおけるアートの発信拠点としてもっと活発な活動展開ということで、まだ具体的な計画として検討しているわけではございませんが、あくまでまだ私個人ベースの考えなのですが、いろいろ会う人ごとに、吉祥寺をアートのまちにしませんかという話を言っております。そもそも吉祥寺には武蔵野美術大学の発祥拠点であります場所もございまして、今は武蔵野美術学園です。こういうこともありますものですから、アートフルなまちにしたい。これは単にアート作品を並べるということではなくて、まち全体が質の高い、デザイン性に富んだ建物であったり、看板であったり、ファニチャーであったり、そういうまちにすべきではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ今回の調整計画の中でも、まちのあり方です。まち並みのあり方についても何か意見をいただければなというふうに思っておりますし、景観計画というのは、とかく建物の、ハード面の計画になりがちなのですけれども、そういうまちの質の問題もあわせて議論ができればなというふうに思っております。

 

あわせて吉祥寺美術館の取り組みの中で、以前に吉祥寺のまちをテーマにしたワークショップをやられたこともあったのです。先生がまちのPRの仕方という、そんなテーマの講義をされて、ビデオカメラを抱えてまちに行って、そのまちの宣伝をできるようなビデオを撮ってきてください、そんなワークショップをやって、まさに美術館とまちがつながるイベントになったかなというふうに思いますので、そういうことも含めて、美術館というのは単に美術館の中だけのスペースで完結する話ではなくて、大いに吉祥寺という場所性を生かしたようなことも、大いに考えていっていいのではないかなというふうに思っています。

 

次に、公会堂の建てかえにつきましては、この間さまざまな場面で発言をしておりますけれども、単なる建てかえではなくて、吉祥寺のまちづくりの一環としてこの建てかえを生かしていかなければいけない。建てかえというか、今ある公会堂の用地を生かしていかなければいけないというふうに思っております。

 

公会堂につきましては、大変利用率の高い、その利用については継続をしていくべきではないかなというふうに思っておりますが、その中身についてはよくよく議論をしなければいけないのではないかなと思っています。現状では多目的ホールとして、音響もそれほど、そんなには配慮されていないというふうに思っています。音響というのは、文化会館の改修計画のときにも説明をしましたけれども、音楽にとっていい音響と、それから集会にとっていい音響、それから演劇にとっていい音響というのはそれぞれ違うので、ホールを目的化すると、それについても、残響時間についても考えないといけないので、なかなか難しい問題があるのです。多目的ホールにすると、音楽的にはやや劣ったホールになってくることもありますので、今、武蔵野市の文化施設、幾つかあります。文化会館も改修しますけれども、幾つかの、スイングホールも含めて、それぞれの役割分担も整理をしなければいけないのではないかなというふうに思っておりますので、そういう役割分担を踏まえて、そして公会堂のあるべき姿も議論する中で、音響設備を含めたさまざまな公会堂のあり方も、ぜひ議論を深めていきたいというふうに思っております。また、建てかえに関しましては、今後の調整計画の中でも大いに議論を深めていきたいというふうに思っております。

 

次に、大きなお尋ねで、吉祥寺会議の創設ということでございますが、その最初の御質問で、住まう人々にとっての吉祥寺、子どもたちにとっての吉祥寺、高齢者にとっての吉祥寺というような御質問をいただいております。

 

基本は、吉祥寺というのは多様な世代が楽しめる都心ではないかなというふうに思っておりますので、どれに特化するということではないのかなと思いますが、しかし、それぞれにとってさまざまなケアが必要だというふうに思っておりますので、それぞれの視点でのまちづくりということもあわせて考えていくべき必要があるというふうに思っています。とりわけ住まう人々にとっての吉祥寺の中では、そもそも吉祥寺の範囲というのが問題かもしれませんけれども、吉祥寺グランドデザイン以降、今対象としております吉祥寺というのはおおむね半径四、五百メートルの、いわゆる都心部を対象にしていいのかなというふうに思っておりますが、この中には、商業地域でありながら居住スペースも大変混在する状況でございます。

 

私は、その混在を全て否定するわけではございませんが、しかし混在に当たってさまざまな課題も生じておりますので、一定程度のすみ分けというのも、住商の区分けというのも必要ではないかなというふうに思っておりますので、その取り組みを今後とも検討を進めなければいけないと思っております。またあわせて、この地域は商業地域における、例えばお住まいでありますと、そういう居住形態になりますので、住まう側の意識についても、そういう繁華街にある住まいなのだなということもぜひ御理解をいただく必要はあるのではないかなというふうに思っております。郊外地の静かな住宅形態とはまた違った空間でありますので、利便性を加味した居住地なのだよということも理解いただいての居住ではないかなというふうに思っております。

 

子どもたちにとっての吉祥寺と、先ほど子育てする人にとってと、若干ニュアンスが違うのかなというふうに思いますが、もちろん子どもにとっても憧れの吉祥寺であってほしいなと、楽しい吉祥寺であってほしいなと思いますが、ただ、例えば中学生が友達同士で吉祥寺をぐるぐる回っている姿がいいのかなとか、その辺は議論の余地があろうかと思っています。私としては、親子で楽しめるような、そんな空間ではないかなというふうに思っておりますので、この辺は大いにこれから議論をすべき視点かもしれません。

 

高齢者にとってということで、福祉的な面ではないとおっしゃられましたけれども、やはり高齢者が楽しめるためには、まずはバリアフリーを初めとして、安心して過ごせる空間でなければいけないなというふうに思っておりますし、休憩スポットもまちのいろいろな角々にある必要があるのではないかなと思っています。そういった意味では、ハード面のバリアフリーの整備を含めた整備も必要かなというふうに思っておりますが、あわせて高齢者の皆さん方に対する商品を扱う店も、これはソフト面からも考える必要があるかなというふうに思っています。だからといって高齢者の皆様方を中心とした商品を陳列するということも、ちょっとそれは、例えば巣鴨のとげぬき通りとかありますけれども、そういうイメージとはちょっと違うのかなというふうに思いますので、吉祥寺で生活される高齢者を対象にした、そういう吉祥寺ならではの、そういった商品の販売も大いに工夫があってしかるべきではないかなというふうに思っています。

 

総じて、冒頭、歩いて楽しいまちづくりという話をしました。それからヒューマンスケールという話をしました。それと絡みますけれども、さまざまな世代にとって、ここが魅力である、イコール人に優しいまちである、吉祥寺がそんなまちであったらなというふうに思っております。

 

次に2点目で、ネットルームやネットカフェ、漫画喫茶などで過ごす、山本議員のおっしゃるもう一つの吉祥寺といった側面も、今申し上げました人に優しいまち吉祥寺からして、大いに配慮しなければいけないのではないかなというふうに思っています。排除する視点ではなくて、むしろさまざまな支援につなげられるようなことを考えていくべきではないかなというふうに思っておりますので、今後のサポート事業もその一環としてスタートしておりますけれども、それに限らずさまざまな支援につながるような工夫もこれから考えていくべきではないかなと思っています。

 

また、地元武蔵野市としてももちろんそうでありますけれども、吉祥寺には市外からも多くの来街者が来られるということもありますので、これは広域的な課題としても捉えないといけないというふうに思いますのでね、東京都とも情報交換をしながら、協力体制を組んでさまざまな若者支援、あるいは孤立しがちな方々への対応を検討していきたいというふうに思っています。

 

それから、イベント補助金に関するお話でございますが、吉祥寺で行われている事業、イベント等の多くは、これはいろいろ見てみますと、やはり地域の商店会、あるいは吉祥寺活性化協議会、あるいは商工会議所などが主催をしているものが大半でございまして、これは企画段階から準備、実施に至るまで、多くの関係者が実に携わっていただいているなというふうに思います。これはとかく見られがちなイベント会社に丸投げの事業ではなくて、これは吉祥寺ならではの、地元の方が汗をかいて行っていただいているものではないかなというふうに思っておりますので、このような取り組みはぜひ継続していきたい。万が一、何かイベント会社丸投げになったとすれば、それは吉祥寺らしくないなというふうに思いますので、それは大いに見直すべき話ではないかなというふうに思っております。

 

イベント支援につきましては、本年度から武蔵野市観光機構にイベント検討会を設置して、既存のイベントの検証、今後のイベントのあり方、補助金などについて議論を重ねておる状況でございますので、その報告も待ちたいというふうに思っております。議論の中では、イベントの集約化だとか費用対効果はどうなのかだとか、もっと企業の協賛が得られないかだとか、担い手の確保をどうしたらいいかだとか、いろいろな議論を地元の皆さん方にしていただいておりますので、それらも踏まえて、これからのイベントのあり方についても再度、多くの皆さん方と議論を深めていきたいというふうに思っております。

 

次に、吉祥寺会議の御提案でございますが、またあわせて総合的なエリアマネジメント、これも再三御指摘をいただいているところでございます。現状でも吉祥寺エリアにおいては、商店会の活動も大変盛んでございますけれども、あわせて全体的な取りまとめとしての吉祥寺活性化協議会、これも大きな組織として動いておりますし、また地元には複数のコミュニティ協議会、あるいは地域単位でございますけれども、例えば吉祥寺東部地区のまちづくり協議会などがございまして、それぞれ活動を行っていただいているというふうに思っておりますが、それぞれの活動内容が重なる面もあろうかと思いますので、連携をとりながら、総合的なまちづくりにつなげていければと思っています。このような組織をベースに今後の吉祥寺のさまざまなまちづくりにつなげられたらなというふうに思っておりますので、これからの吉祥寺駅周辺のまちづくりを含めて、調整計画においても議論を深めていきたい、また、吉祥寺会議という提案をいただいておりますけれども、こういった手法も含めて、大いに議論をこれからも深めていきたいというふうに思っております。

 

○20番(山本あつし君)  ありがとうございました。おおむね理解をいたしました。その上で幾つか再質問をさせていただきます。

 

NEXT-吉祥寺の次期実行計画の策定の段取りというのですか、これは平成26年から5カ年というふうに言われていますが、これを展望計画から実行計画にするということであれば、やはり詰めていかなければいけない、書き込んでいかなければいけないというところが非常にあると思うのです。ここについてどういう段取り、どういう手順でこれを進めていかれるのかということについて、まず伺っておきたいというふうに思います。これが1点です。来年度これに向けてどういう手立てを講じられるのかというあたりのことです。ここら辺がまだ私たちにも伝わってきていないところだというふうに思いますので、ここはぜひ教えていただきたいと思います。

 

それから、ハモニカについての御答弁は納得をいたしました。細かくいろいろな問題点がある、課題があるということは伺っているのですが、時間をかけて、全国的にもいろいろな取り組みがあると思いますので、このいろいろな知恵や、それから先進的な例や、うまくいかなかった例も含めて、アンテナを張って、集めて、研究をしたり視察をしたりするということについては、ぜひ予算を組んで進めていただきたい。僕は、これは全国的にも、新しい考え方と新しいやり方がそのうち生まれてくるだろうというふうに思っています。

 

この前、建設委員会で行った彦根のまちづくりの中で、お城があって、周りに城下町があって、その城下町の中に足軽長屋というか、結構大きいのですけれども、何百メートルかな。単に一つの路地ではなくて、300掛ける300ぐらい、1,000平米ぐらいあったかな。もっと、1万、いいかげんなことを言ってはいけない。一つのまちとして、物すごく細い路地が縦横に並んでいる中に木造の住宅が建ち並んでいるという歴史的なエリアが残っているのです。道路の幅は明らかに、これはもう狭いので、建てかえとかはなかなか難しい状況になっているのですけれども、どうやって残そうかということを考えている方もいらっしゃる。片一方で、お城の近くではやはり車を通さなければいけないというので、昔のまち並みを破壊して道路をつくっているわけです。これはもう無惨にも昔のまち並みはなくなっているというふうな両方があって、やはり古いまち並みを残す、それからあちこちの、大阪、関西でもありますけれども、いわゆる横丁というのをどうやって生かしていくかということについての課題とか、いろいろなところで、これまでのまちづくりの枠組みを外れたものをどうやってやっていくのかということについて、皆さん考えている。そこは結構大事だなということについて、表に出てきていると思うのです。

 

ですので、いずれ新しい知恵と、それからやり方が生まれて、定着をしていくものだというふうに僕は思っています。ですので、ここは焦らず、でも具体的に、不断の御努力をいただきたいのは、そういう知恵を集めることを継続していただきたいというふうに思うのです。これはぜひ位置づけていただきたい、事業化をしていただきたいというふうに思います。この点についての御答弁をいただきたいと思います。

 

それから、広場については、舛添知事が丸の内のあの何とか通り、通りを1本カフェにする、してもいいのではないかということを言い出したりしていまして、いわゆる新宿とか銀座のホコ天がなかなか厳しい規制とかいろいろ入っていて、秋葉原もなかなか難しい中でやっているのですけれども、一方で新しいその取り組みも東京都が知事の肝いりで始めているというふうな動きもあります。これも、これまでのいろいろな規制との関係でも、何とか変えていこうよという努力も始まっていると思いますので、その辺も見ながら、市でも一歩前に踏み出すような御努力をいただきたいというふうに思いますので、まず前提としていろいろな知恵を集めていただきたいと思います。

 

それから、ヒューマンスケールのまちづくりのところで申し上げれば、このフォーラムで言われていたのは、旧来だと建物をセットバックして大きな空間をつくるのが常道だと。でも、建物を逆に前に寄せると、車道はなるべく少なくして歩道をつくり、その歩道に建物を寄せるのだと。そうすることによって、建物の店舗と人との関係が非常に近くなってくる、そこが一つの居場所として、あるいは空間としては、人にとって非常に心地よい空間になるのだと。駐車場みたいな、あるいは車の通りは外回りにつくればいいのだというふうなことを具体的に言われていました。それは、なるほどそうだなというふうに思いました。建物をつくるときには必ず下げて、広場を大きくしてという考えだけではないまちづくりが有効なのだという例も紹介されていました。その辺のことも僕はあると思っていますので、ここは、市長がさっきヒューマンスケールということを基本線として考えてもいいのではないかという御答弁をいただいておりますので、いろいろなまちづくりの考え方があるということを前提にして、工夫をしていただきたいというふうに思います。

 

美術館については、その活動の活性化ということについて、もう一度現場の方にも投げていただきたいというふうに思います。ちょっとその辺が弱くなっているのではないかという感じがいたします。

 

公会堂の建てかえについては、具体的に、これは僕は、最初に申し上げた実行計画、NEXTの次期実行計画の中で、そろそろ具体的に動き出すべきタイミングではないかというふうに思います。いろいろなハード面での整備が終わりつつある中で、一部を除いて終わりつつある中で、次の動きをつくっていくという意味では、やはり物を動かすということも結構大事だと思います。休まず動き続けているまちづくりという中では、次の具体的な動きというのはやはり公会堂ではないかというふうに思っています。ですので、これは休まないでというか、間隔を置かないで取り組んでいただきたい。やはり動かし続けるというのは大事だというふうに思いますので、共同化の問題とかいろいろおありになるのでしょうけれども、やはり動き出していただきたい、それが目に見えるようにしていただきたいということをお願いしておきたいと思いますが、市長の御答弁を伺っておきたいと思います。

 

それから、すみ分けという問題です。これは大事な問題ですので、三鷹駅の北口地区、それから武蔵境の南北の地区も、かなりの部分、住宅が商業地域の中に入ってきています。これはこれまでの議論の延長線上で、私は、むしろこの地区は、商業地域であるけれども、もう現状のまちづくりとこれからの方向性を考え方ときに、住まうということを一つ大きなポイントにして、そこを大事にしながら、商業地域ではあるけれども、そういうまちづくりを、住まうということについても大切にするまちづくりをするという方向性で行くべきだというふうに思っています。逆に、吉祥寺はこれとは逆だというふうに思っています。その辺のめり張りをつけていただきたい。

 

つまり、吉祥寺のまちなかは、もちろんさまざまなイベントもあります。人がたくさん集まれば音も出ます、音楽もやります。いろいろなことをやるので、当然騒音も発生するし、繁華街としてのいろいろなことも出てきます。三鷹や境と同じではなく、吉祥寺については、逆にここは商業地域として発展させていくということを前提にして、ですので、新しいマンションも一部できていて、その方たちからのいろいろな御意見も当然あるわけですけれども、それはそこにお住まいになったということを前提にして考えていただかなければいけないということは、三鷹や境の問題の取り扱い方とは違う、はっきりと区別をした取り扱い方をしてまちづくりを進めていただきたいということは強調しておきたいというふうに思います。ここは結構大事なポイントだというふうに思いますので、もう一度市長の御答弁を伺っておきたいと思います。

 

逆に、三鷹と境についてはそういうふうには考えないでいただきたいということも含めてです。これは同じ商業地域でも、この用途地域の設定というのは過去のものなのです。建設委員会の視察で各地のまちへ行ってみると、例えば宇治のまち並みは商業地域が非常に広く設定されていて、昔のいわゆる町屋の並びが全部商業地域になっているので、開発ができてしまう。高さの制限もなかった。これは大津などもそうなのです。そのままにしておくと、大津などでももう乱開発で、ぼんと高いビルが建ってしまったりする。そこを宇治は、例えば世界遺産との関係で抑えたりしているというのは、用途地域というのが古いのです、設定が。なので、現状に応じた取り扱い方をして、これは地域に応じて変えていかないとだめなのです。なので、そこはよく考えて、調整計画の中でも、あるいはまちづくりの中でも、そういう方向性ははっきりと出していただきたい。

 

吉祥寺のあの半径500メートル、300メートル、NEXTのエリアについては、これは周辺に広がっている住宅地とは区別をして、基本、商業地域としてのまちづくりをやるということをベースにしていただきたいというふうに思います。御答弁をいただければと思います。

 

○市 長(邑上守正君)  それでは、再質問にお答えしてまいります。

 

NEXT-吉祥寺の見直しはどうなっているかということだと思いますが、若干やはり、時間軸で申しますとずれてきてしまっておりますので、もう1回整理をしてみたい。特に前期計画のまとめを明確にしていなかったということもありますので、今それを整理しておりますので、それを踏まえた上で、大きな方向性は変わっていかないというふうに思いますが、さまざまな時間軸の問題もちょっとありますので、それを整理して、年度内に再整理をして示していきたいなというふうに思っています。

 

それから、ハモニカ横丁につきましては、時間をかけてということでしょうが、なかなか権利関係からしても時間をかけないと解決に向かっていかないということもあります。またあわせて、全国のいろいろな、いわゆる横丁、あるいは路地空間の事例も、いろいろいい事例も出ているかというふうに思いますので、そういう事例も参考にしながら、ハモニカ横丁の魅力の継続です。これを、横丁的な空間を維持していく方向で、今後とも地元の皆さん方とともに力を合わせて、知恵を出しながら研究をしていきたいというふうに思っています。

 

それから、広場については、例えば新宿でも道路空間を使ったようなカフェの設置なども新たな事業としてスタートしているようでございますので、専用の広場を創出するということもなかなか大変ですので、そういう道路空間を時間的に活用するということも大いに研究の余地があるのではないかなというふうに思いますが、といって、では吉祥寺を見ると広い道路がどこにあるかなということもありますので、今後開発に伴うセットバックをしたところを広場にしていくというのも一つの考え方ではないかなと思っています。

 

またあわせて、まち並みのあり方で、ヒューマンスケールの創出の件で、必ずしも全面、公開空地で広がりや空間をつくるだけではないと。確かにそうでありますが、今の吉祥寺を見ますと、そんな場所はそれほどないのではないかなというふうに思いますので、むしろ歩道空間が狭いところが多々でございますので、事業に合わせて歩道空間を生み出していただくというのが、まずは注目すべき課題ではないかなというふうに思っています。

 

美術館につきましても、御指摘いただきましたとおり、部屋の中での活動だけではなくて、美術館としての活動の活性化ということも、これは視野に入れなければいけないというふうに思っています。

 

公会堂につきましては、なかなか報告するまでには至っていないのですが、決して足踏みをしている状況ではございませんで、さまざまな条件を整理して、あるいは周辺の皆さん方との情報交換もしているということでございますので、それらを踏まえて、調整計画でもさらに議論を深めていきたいというふうに思っております。

 

すみ分けの問題でございます。三鷹駅あるいは武蔵境駅周辺の商業地域につきましては、既に都市マスでも商業オンリーでは位置づけていないというふうに思います。住商という形での商業地域の活用の仕方ということを位置づけているかと思います。吉祥寺につきましては、これはやはり商業地域としての考えを明確に示していかなければいけないのではないかなというふうに思っています。とかく開発事業者によりますと、商業地域の活用を考えると、なかなか商業床としてはオーバーストアになりがちだというふうに思われがちで、簡単な話、マンションにして売ってしまうほうが売りやすいという、そういうふうにも今考えが流れているので、そうではなくて、吉祥寺のまちづくりからして、やはり商業業務用床というのはある程度確保しなければいけない。とりわけ駅周辺です。これはそうだというふうに考えておりますので、現在でも、都市マスでもそうだったと思います。もう一度確認しますけれども、そのような位置づけのもと、開発に対しては指導していきたいというふうに思っております。

 

○20番(山本あつし君)

最後に、やはり吉祥寺会議という、言葉はどうでもいいのですけれども、そういう取り組みをどこかに位置づけていただきたいと思います。実にいろいろな知恵があると思います。それは、まちづくりの観点からのいろいろな専門家のお知恵ということも非常に、僕はおもしろいものがたくさんあると思います。それは市長も重々御承知だと思います。それから、文化、芸術の面からいっても、さまざまな御意見、取り組みがあると思います。それから、普通に住まわれている方たちの御意見もあると思います。そういういろいろな、日本中のいろいろな知恵、それから地域の人たちの声が本当に生きるようなまちづくりをすれば、僕は、日本で一番いいまちになるというふうに思っています。そこを集める流れというか仕組みを、名前はどうでもいいのですけれども、つくって、計画や実際の実行に反映させていただきたいというふうに思います。もう一遍、その辺の市長のお考えを伺っておきたいと思います。

 

○市 長(邑上守正君)

吉祥寺は、先ほども御案内しましたとおり、多様な、いろいろな検討の場が、土壌があるのではないかなというふうに思っています。例えば吉祥寺活性化協議会でもさまざまな方が参加されて、30人ぐらいですかね、それぐらいの人数はいらっしゃるのではないかなというふうに思いますので、そういう連携も極めて大切ではないかなというふうに思っています。吉祥寺会議も大いに賛同するところでございますけれども、その会議だけで全てが完結しないのではないかなというふうに思いますので、いろいろなテーマに沿った検討のあり方というのはあるのではないか、それを連携していく、その仕組みづくりが大切ではないかなというふうに思っておりますので、今後よく研究してまいりたいと思います。