自宅で死を迎える

昨日開催された武蔵野市の「地域リハビリテーション推進協議会」で、武蔵野市医師会の渡辺滋会長から「自宅で安心して療養生活を送るためには?・・武蔵野市の現状」という報告がありました。

とても興味深い内容でした。

報告ではまず、戦後一貫して減少していた在宅死が2005年の14.4%を底に増加へと転じたことが指摘され、2040年にピークを迎える死亡数(推計166万人、現在の2倍)をにらみ、「在宅死」を選べるための条件整備が急務と訴えました。

そしてそのために必要な条件として(1)他職種連携(2)情報共有(3)24時間365日の診療体制(4)市民への啓発、を挙げました。地域全体で考える発想としては「地域病院構想」という言葉を使い、病院に入院している場合はコールボタンを押せばナースが駆けつけ当直医の判断で適切な処置がなされる、これと同様の体制を地域の中で在宅療養生活の支援として形成する方向性を打ち出したのです。

一般的には以前から言われていることではありますが、市の地域リハビリ推進協議会で医師会長さんからの提言としてうかがうと、とてもリアリティが増します。

「生活圏」の設定などで市とのすりあわせも必要ですし、「在宅医療センター」の設置については検討を要しますが、これからの地域包括ケア推進においては欠かせない問題ですので、みんなで議論を深めていく必要があると痛感しました。会長が「地域全体で考える発想が必要」「市民への啓発」が不可欠と指摘された通り、市民の中で議論が行われ、自分たちの将来をどのように作るのかという意思形成と、限られた税金や保険料の使い道についての合意形成など方向性を見いだしていくべきです。

地域リハビリテーション推進協議会の場でも、「報告」にとどまらずこれからの地域包括ケアの具体的構築について現実的な検討をすべきと考えます。みんなの知恵と力を集めていきましょう。