決算委員会報告その6・・(土木費)

総合的なまちづくりのための体制づくり

吉祥寺のまちづくりの方向性

 

【山本委員】  では幾つか伺います。総括のところで述べたまちづくり全体のこととの関係で、都市マスタープランにはまちづくり推進体制の確立ということが載っています。総合的なまちづくりのための庁内体制の確立ということで、これは要するに庁内連携で総合的なまちづくりをやるということにおいては体制が必要であるということを、きちんと読みましょうか。都市マスタープランで方向づけられた幅広いまちづくりを効率的に推進していくためには、関係各課の連携が図られるよう庁内を横断的に組織する体制が必要になりますというふうに明記してあるのです。これは僕が総括のところでも述べたエリアマネジメントとの関係で、いろいろな分野を総合的に考えてどうやってまちづくりをしていくのかということではこういうものが必要だよということが明記してあるのですが、これが実際に進んでいるのかどうかということについて、まず伺いたいと思います。

 

【恩田都市整備部長】  御指摘のまちづくりにおける関係各課の連携でございますけれども、庁内では、当然のことながら、各事業においての連絡調整というのは行ってございます。各課それぞれ、各部署それぞれの役割が当然ございますので、それの情報交換、それから事業そのものに対する理解、そういったことは推し進めてございます。ただ、予算の関係もあって、所管課があって、それで事業を執行するという体制は従来どおりであると。ただ、その推進していく上では、委員会方式を持ったりとか、そういう形の中で進めておりますので、基本的には1つのまちづくりを進めていく上ではほかの部署との関連性というのはより強くなっているなというふうに思ってございます。ただ、委員がおっしゃるとおり、その所管をしっかりと1つの課が先導的にやったらどうなのだという御意見に対しては、まだそこまでは行っていないのかなという感じはします。

 

【山本委員】  確かに、一般的に横の連携というのはかなりこの間強まってきているとは思っていますし、それは理解をしています。ただ、ここで書かれているのは、やはり庁内体制の確立というふうに書かれていまして、具体的なことではないかというふうに思うのです。ですので、これはぜひ検討をやっていただいて進めていただきたいということをまず申し上げておきたいと思います。

それから、もう一つこれは気になっていることで、地区単位のまちづくりの推進ということがかなり強調されて書いてあります。これについても、いわゆるまちづくり条例に基づく地区計画とかいうことだけではなくて、もう少し幅広の、総合的なまちづくりをそれぞれの地域の中で進めるということだというふうに僕は思うのですが、その中にもちろん地区計画や地区まちづくり計画、建築協定も入ってはいるのですけれども、その前提の問題として、それぞれの地域でのまちづくりの推進を市民が中心になってもう少しやっていくということは書かれている、この点は余り進んでいないのではないかというふうに思うのですが、その点についても御見解を伺っておきたいと思います。

 

【福田まちづくり推進課長】  地区単位のまちづくりなのですけれども、委員が今御紹介になったとおり、具体的なパターンとすると、そのまちづくり条例に位置づけております地区計画とか地区まちづくり計画が一つの結果としてあらわれるというふうな形は考えておりますけれども、確かに、委員御指摘のとおり、今まちづくり条例を運用していく中で、比較的地域の方々というのは、今の状態に安心しているというのでしょうか、隣にマンションが建ちますという話が起きて初めていろいろ地域の方々が連携するという傾向が強いのかなというのはちょっと捉えている部分でございます。ですので、どちらかというと、市のほうとしても、今何もない状態で、それがいいという結論も当然あるのかもしれないですし、ある程度地域ごとにもうちょっとこういうふうな工夫をしたほうがいいというふうなことを考えられている人もいるとは思いますので、その辺の部分への働きかけについていろいろどのように、何か事が起こってから皆さん連携するとか、そういう形ではなくて、それ以外の部分で何かしらそういう潜在的な意識を持った方々がいるのであれば、その辺の部分への働きかけの仕方だとか、そういうふうなものについては今後研究していきたいというふうに考えております。

 

【山本委員】  これはぜひ、余り具体的にはもう時間がないので言いませんが、課題はそれぞれの地域でいっぱいあると思っていますので、具体的に進めていただきたいと思います。

それから、吉祥寺のまちづくりとの関係なのですが、NEXTの後期計画がちょっと尻すぼみになってしまって、グランドデザインの次期のものがどうなるのかということで注目をしているのですが、これは都市マスには1カ所だけ計画的な、これは都市マスの22ページですけれども、吉祥寺駅周辺についてはということで、計画的な高度利用を図り、土地の有効利用、既存建物の更新・建てかえを進めますという記述があります。ただ、その後の長計とか計画案なんかには高度化という言葉は出てきていないのかなという感じなのです。都市マスが一番古いですので、その辺も踏まえて考えてもいいのかなというふうに思うのですが、吉祥寺のまちでよく言われるいわゆる建物の耐震性の向上などのいわゆる更新に当たっての考え方について伺っておきたいと思うのですが、いわゆる一般的には、やりかえるときには高くし、床面積を広げ、共同のビルにし、高さを上げて容積を目いっぱい使ってみたいな考え方が、いわゆる一般的には想定をされているのかなというふうに思うのです。ただ僕はこれが吉祥寺のこれからのまちづくりの中で本当にそうなのかということについては大変疑問を持っています。やらなければ、つまりそれはできないからやらないのではなくて、それをやる必要があるのかどうかということについて、そもそも疑問を持っています。ですので、そのあたりについて、いわゆる建物の更新・耐震化のアップとの関係での高度利用ということについて、現時点で市のほうとしてはどんなふうな姿勢で臨まれているかということを伺っておきたいと思います。

 

【福田まちづくり推進課長】  建物の更新で、委員のほうはどちらかというと建物更新ですとか、そういうふうな話の中で、ちょっと前に話の出たマンションの建てかえに当たって容積率を上げるですとか、そういう制度も今あるかと思うのですけれども、この制度をよく新聞報道以外に制度を研究していきますと、容積は確かに上げますけれども、既存の斜線規制ですとかその他の規制が解除されるわけではないので、意外と単純に1.5倍だとかそういうふうなことがうたわれておりますけれども、そういうふうなものができるものというのはかなり限定的なのかなというふうに考えております。実際のところ、建物更新に当たって現況の建物がそのエリアにおいて既存の建蔽容積その他斜線規制の中で、いっぱいいっぱいで建っている建物に関しては、建てかえても同じ規模しか建たないというのが基本的なものであると思います。ただ、その中でいろいろな制度の緩和とかそういうものが出てきておりますけれども、それを緩めるということが果たして周辺環境にどういう影響を与えるのか、その辺の部分については慎重に検討した上で考えをまとめていきたいというふうに今考えてございます。

 

【山本委員】  商業地域においても、僕は最近割合と関心を持っていろいろとまちを歩いて見ているのですけれども、例えば吉祥寺の商業地域でも、例えば5階建てのビルが建っています。1階はもちろん店舗が入っています。2階はかろうじてお店が入っています。3階、4階だとオフィスになっているのだけれどもあいていますというふうなところが結構あるのではないかと思うのです。いわゆる需要というのが、例えば吉祥寺で3階、4階のフロアへの例えばオフィスの需要とか、そういう上になっていった場合の本当の意味での需要というのはどういうふうにあるのかということは疑問を持っているのですが、その辺についてはどういうふうにお考えでしょう。つまり、上げればもうかるという話ではないだろうというふうに僕は思っているのですが。

 

【松崎吉祥寺まちづくり事務所長】  例えば5階建てのビルで1階それから2階までは大体店舗が入っていると。前々年の調査で業種業態の調査をちょっとしたのですけれども、その中で、やはり委員おっしゃるとおり、3階までは割と業務系のオフィスなり入っているのですけれども、4階、5階となると空室もあるということで、そのときの調査で出てきた数字では、吉祥寺の中心のエリアで空室率が約17%という数字が出ておりました。あとまた、シンクタンクのようなところにちょっと聞いたところ、やはり物販・飲食系は入るのですけれども、なかなかオフィス床というのが床面積が狭いと非常に入りにくいというような調査結果は得られております。

【山本委員】  本格的ないわゆる大型店舗をつくるというなら別ですけれども、それはなかなか難しいという現状で、ただ床面積を広げればいい、高さを上げればいいという考え方には僕はならないのではないかというふうに思っています。ですので、以前にヒューマンスケールということを言いましたけれども、歩いて楽しめるまち。ビルの規模も多少小さくても、それが本当に市民の身近に感じられるというスケール感があって、多様性があるという感じのまちの方向性というのをもう1回考えてみていただいてもいいのではないか。その辺が、この都市マスのころからするともう6年たっていますが、ちょっと曖昧になりつつ次の方向性はまだ出ていないのかなという感じを持っていますので、その辺は現実に合わせるというだけではなくて、本当の吉祥寺のまちづくりはどれがいいのかということについてもう一度はっきりとした御検討をいただいて、むやみに高いものがいい、あるいは大きなものがいいという考え方をやはり変えていただくということは、現実的に考えても僕は必要ではないかというふうに思っていますので、そこのところの御検討をお願いしておきたいと思います。これは要望でかまいません。

以上、終わり。