介護保険制度の転換点

介護保険制度の転換点 武蔵野の福祉・・今年は大切な年

「医療・介護総合推進法案」が6 月18 日、成立しました。

2000 年に開始された介護保険制度は、今大きな転換点を迎えています。

今回の制度変更の主な点は、ふたつです。ひとつは、軽度(要支援)の方へのサービスの一部を、それぞれの市町村の事業に移すこと。もう一つは、サービスを受ける方の中で一定程度以上の所得や貯蓄のある方への利用料などの負担を増やすことです。

 全国一律ではなくなる

このことで私が最初に考えるのは、全国一律のサービスが受けられるはずの介護保険に、地域によって格差が生じ、今後もっと大きくなっていく心配です。

先日も選挙のお手伝いで鹿児島・奄美地域を訪れ、たくさんの方とお話しました。地方の経済そして自治体財政の厳しさは深刻です。若い世代の都市への流出によって高齢者の比率が上がり、本来なら介護や医療が地域の産業の柱とならなければなりませんが、低い人件費などによって若者が定着しづらい状況が続いています。 一部とはいえ介護サービスが自治体に委ねられることになれば、保険料を上げられず、独自の財源も少ない地域では、サービスを削っていくしかありません。地域間の格差はますます開くことになります。結果的にそれは、日本全体の将来を危うくすることになると考えます。

このことをきちんと指摘し、解決・改善していく政治の力が求められていることを痛感しています。

 武蔵野市では

さてそんな中で私たちの武蔵野市は、財政や地域的特性などが相対的には恵まれた諸条件のもとにあると考えます。自治・自立の精神を発揮して、市の特徴を活かした地域福祉を発展させていくことが大切です。

先日「地域包括ケアと武蔵野型CCRC」と題した講演会を、吉祥寺南町コミセンで開かせていただきました。会場いっぱいに、たくさんの方にお越しいただき、関心の高さを感じました。

市内の吉祥寺、三鷹、武蔵境の三駅周辺には病院や診療所など医療機関が集まっています。医療と介護の有効な連携を進める ことができれば、在宅での療養生活が向上できます。

一戸建てからワンルームマンション、アパートまで様々な住宅のストックも豊富であり、この活用を進めることで、暮らしのベースである住宅の問題を改善できるはずです。 特にこの分野では、知恵を絞って新しい政策を編み出していくことが求められています。

 人権を大切に

介護保険や地域福祉のこれからを考えるときに、基本において考えなければならないのは、やはり人権ということです。

高齢者施設の中における虐待の報道は跡を絶ちません。施設への入所というのはどうしても当事者の主体性が損なわれる危険があります。在宅生活がベターなのは言うまでもありませんが、施設介護も不可欠です。出来る限り地域に開かれた施設にすることも入所当事者の尊厳を守る上で大切なことと考えます。

認知症の方が増える中で、ひとりひとりの生活と財産をしっかり守り支えていけるかどうかは大きな試金石です。成年後見などの権利擁護事業はますます大切になってきますし、地域住民全体の協力も不可欠です。

身体的・精神的にも、経済的にも、最も立場の弱い方々をしっかり支えることができて初めて、福祉の街と言えるのです。

6月の市議会では、人権をテーマに、市政全体での取り組みを求めて一般質問をおこないました。

制度や社会の変化の中で、介護や福祉のあり方を一緒に考え、創っていきたいと思います。

201403_ccrc講演会

 

 

 

 

 

 

3月21日「地域包括ケアと武蔵野型ccrc」 講演会